すべての労働者の皆さん!
第97回メーデーに際し、日本労働党は熱烈な連帯のあいさつを送ります。
ウクライナ戦争、ガザ虐殺、ベネズエラ侵略に続いてイラン戦争が世界を揺さぶっています。真の平和への道である、資本主義体制の打破を目指して前進しましょう。
資本主義の限界、社会主義こそ活路
18世紀の産業革命以降の資本主義は、断末魔にあえいでいます。
相次ぐ戦争、絶望的なまでの貧困と「格差」拡大、少子高齢化と人口減少、地球温暖化と異常気象に代表される環境危機、大規模な感染症、資本主義の枠内に収まらない科学技術の発展、さらに米国による中国への圧迫など、資本主義の限界を示す事象は数え切れません。
資本主義では、これらの矛盾を解決できません。資本主義が存続すれば、人類の存続さえ危ぶまれる事態です。
現在は、私的所有に基づく資本主義的生産様式から、「次の社会」に移り変わる「社会革命の時代」です。
政治権力を握って私的所有を廃絶し、社会的所有に置き換えること、すなわち社会主義への道を切り開くことが、労働者階級に課せられた歴史的任務です。
資本主義の「総本山」である米国の衰退と、一方で「新時代の特色ある社会主義」を掲げる中国の前進は、世界でこの客観的条件が成熟していることを示しています。
労働者階級は自国の支配層と闘い、打ち倒して政権を握り、社会主義に向かって前進しましょう。
イラン戦争は世界の変化を加速
イラン戦争など相次ぐ戦争で、核戦争の危機が高まっています。米国はキューバ侵略も策動しています。イランの闘いは正当で、米帝国主義こそ世界の戦争の根源です。
19世紀後半に成立した米欧帝国主義は、全地球を植民地として分割支配し、2度の世界大戦を引き起こして1億人以上を死に追いやりました。第2次世界大戦を経て、米国は強大な軍事力と基軸通貨・ドルを武器に世界を支配しました。
その米国も、ベトナム戦争を機に衰退があらわとなり、イラク戦争などを経て、アフガニスタンから敗走する醜態をさらしました。
「米国第一」を掲げるトランプ政権が再登場しましたが、急速な衰退は隠せません。米国では800万人規模の「王はいらない」デモが吹き荒れ、さながら内戦状態です。トランプ政権は深刻な国内矛盾を解決できず、自国がつくりあげた戦後の国際「秩序」を自ら破壊せざるを得ないほどです。
こんにち、中国をはじめとするグローバルサウスが主導する世界へと変わりました。とくに中国は購買力平価ベースの国内総生産(GDP)で米国を凌駕(りょうが)し、いくつかの科学技術分野でも対米優位に立っています。
トランプ米政権による無法な策動は、戦後の米国による支配が終焉(しゅうえん)したこと、帝国主義による支配もまた末期となったことを示しています。まさに歴史的激変です。
全世界の労働者階級は、グローバルサウス諸国と連帯し、さらに米国の世界支配をよしとしない先進国の一部もひきつけて、帝国主義の支配を終わらせるために闘わなければなりません。
対米従属の高市政権は世界で孤立
高市政権は、こうした世界の激変に背を向け、「世界で唯一」といってよいほど、時代錯誤の対米従属にしがみついています。
高市首相らは、台頭する中国に対抗するには独力では不可能で、米国をアジアに「引き込んでおく」ことが欠かせないと考えています。彼らはこの下で、「アジアの政治軍事大国」を夢想しています。
高市政権がたくらむ中東への自衛艦派遣、沖縄・九州での自衛隊増強などの大軍拡、日本版「国家情報局」創設やスパイ防止法制定、さらに憲法第9条改悪や核武装を見据えた原子力発電所の再稼働、また中国敵視の世論誘導と排外主義の高まりは、この狙いに貫かれたものです。
さらに、先の日米首脳会談で確認された、米国産原油を増産し日本で共同備蓄する計画など、730億ドル(約11兆5000億円)規模の新たな対米投資も同様です。これは、当面の中間選挙の勝利さえおぼつかない、トランプ政権への「手土産」にほかなりません。
一方、中国などBRICS諸国がイラン侵略を批判しているのをはじめ、欧州諸国もスペインやイタリアを先頭に米国への協力を拒否しています。米国の国際的孤立は自業自得です。
高市政権では、わが国も米国の「地獄の道づれ」です。アジア、中東諸国・人民に見捨てられるだけでなく、原油など資源の枯渇が迫り、国民生活は未曽有の危機に突入しつつあります。
わが国において社会主義を目指すには、独立・自主の政権樹立を通じることが早道です。高市政権を倒し、国民大多数のための政権を樹立しなければなりません。
変化しつつある階級情勢
高市政権の基礎は揺らいでいます。
対米従属政治と資本主義の諸矛盾は各所で火を噴いています。高市政権をおおっていたメッキははがれつつあります。支配層による政治支配は弱まっています。
何より、大多数の労働者下層は貧困に、また「格差」に苦しんでいます。民間・公務の非正規労働者は2000万人を超え、年収200万円未満のワーキングプアも1000万人に達しています。勤労国民は物価高に苦しみ、都市部の若者はスキマバイトで日銭を稼がざるを得ない状況です。さらにナフサ不足で、「医療崩壊」の危機が迫っています。
国民の生活苦にもかかわらず、連合中央幹部の動きはきわめて鈍いと言わざるを得ません。国民運動の中心として役割を果たすべき、労働運動の真価が問われています。
平和を守り、高市政権への抗議行動が広がりを見せつつあります。数万人が全国で行動に立ち上がり、若者、何より女性が大きな役割を果たしています。
沖縄県民は玉城デニー知事を先頭に、米軍基地と自衛隊の軍備増強、性暴力などに対して粘り強い闘いを堅持しています。全国で連帯した闘いが求められています。
売国農政によって存亡の危機にある農民は、「令和の百姓一揆」で欧米並みの所得補償などを求めて立ち上がりました。トラック協会などの業界団体も、「危機突破大会」で政府・与党に要求を突きつけています。
与党内でさえ政権への遠心力が強まっています。東京都練馬区長選挙に続き、埼玉県久喜市など7市長選でも与党候補が敗北しました。
階級情勢は変化しつつあります。闘いを強めて打ち倒す好機です。
労働党に結集して闘おう
議会内野党の責任はきわめて重大です。
総選挙で惨敗した中道改革連合は、いまだ高市・自民党への政治的対抗軸を打ち出せません。共産党も中国敵視の世論攻撃と闘わず、客観的に支配層を助けています。
私たち労働党は、幅広い政治的統一戦線の構築を目指し、独立・自主で国民大多数のための政権を樹立する人民民主主義革命を経て、連続的に社会主義・共産主義の実現を目指します。
何より、労働者階級と結びつき、彼らの利益のために奮闘します。当面は日中間が再び戦争することを阻止するために全力を注ぎます。「日中不再戦」の旗を掲げて連携して闘いましょう!
そのためにも、野党、労働組合をはじめ、支配層の一部も含む各界の人々が、対米自立とアジア外交重視、国民大多数の利益を守る方向で、大きく結集・団結することを呼びかけます。
日本労働党に結集し、共に歴史を切り開きましょう!
第97回メーデー万歳!
万国の労働者、被抑圧民族は団結せよ!