2024年10月28日
大嶋和広・日本労働党中央委員会宣伝局長
一、第50回衆議院選挙が投開票され、自公与党が過半数割れする惨敗を喫した。得票数も歴史的減少である。自公政権に対する有権者の不満と怒りの反映で、結果は当然である。
一、自公与党に対する厳しい審判は、アベノミクス、コロナ禍、さらに物価高と続く悪政によって国民生活が追い込まれ、貧困化が進んだことが最大の背景である。
併せて、安倍・菅・岸田と続く対米従属政権が中国敵視の外交・安全保障政策を強め、戦争の危機を著しく高めたことも理由の一つである。
「裏金問題」は、これらに拍車をかけた。
野党全体では議席を増やしたが、理由の多くは「敵失」によるものである。
一、世界は歴史的変動期にある。米国の衰退と先進諸国の政治の不安定化、中国・グローバルサウスの台頭に示されるように、世界は激変している。米国の策動で、アジアでは戦争の危機が高まっている。日本がどう生きていくのか、どのような社会を築くのかが、深刻に問われている。
一、与党も野党も内外の課題に応えられず、有権者の政治・政党不信はきわまっている。投票率が約53%と戦後3番目の低さとなったのも、当然の結果である。
一、石破政権は「風前の灯火」である。自公連立も一つの節目を迎えた。来年の参議院選挙に向けて、政治・政党再編は不可避である。野党も必然的に巻き込まれる。
政局は著しく不安定化する。闘う勢力が前進する好機である。
一、わが党は、再びの日中戦争を阻止するため、広範な戦線をつくることに全力を挙げる。併せて、困窮する国民生活を再生させることに尽力する。
この角度から、国会内外を通じた共同の闘いを呼びかけるものである。