日頃のご支援と激励と批判に深く感謝いたします。今後の党の闘いの方向について簡単に述べ、お礼に替えさせていただきます。
日本の最近の階級情勢は、数年前から変わり始めていると、私は思います。
以前から散発的闘争は結構ありましたが、全体的な力関係において支配層に思想政治的にもずっと押し込められていました。こんにち、少し跳ね返すような闘い、あるいは力が生まれてきているのではないかと思います。質的な変化が生まれてきていると思います。
昨年、経験した闘いの中では、一つは沖縄県民の闘いです。政府からさまざまな攻撃があり、地方選挙においては負けた例があるかもしれません。しかし健全であり、名護市辺野古への新基地建設反対の闘争や、今年ある県知事選挙に向けた闘いですね。不十分とはいえ、全国の仲間もこれを支えていると思います。
もう一つ、農民の皆さんが「令和の百姓一揆」として立ち上がった。所得補償と食料自給率向上を求める闘いですね。非常に重要で、頑張ったと思います。山形の菅野さんが先頭に立ったわけですが、以降も山陰や熊本などで持続されています。
それから若者たち。パレスチナ・ガザにおける虐殺への抗議や、学費引き上げに反対する運動ですね。正しい歴史認識を確立することを求めて訪中し、現地で真剣に学ぶことも大切な闘いです。若者たちが闘い始めたということですね。
これは非常に希望の持てることではないかと思います。闘う側と支配層との戦略的力関係において、若干の変化が生まれている。
労働運動も、2年半ほど前に、西武百貨店でストライキが行われました。ほかにも全国港湾のストライキや、連合傘下でもストに至らないまでも粘り強い闘いがあります。
戦後直後には、ストライキが「嵐のごとく」闘われました。1947年の二・一ゼネストは米軍の銃剣で中止に追い込まれ、以降官公労はストライキ権を奪われてきました。1975年には公労協がスト権ストを闘いました。それに、国鉄労働者の英雄的な闘いや郵政労働者の決起がありましたが、労働運動は議会主義の枠内にとじ込められ、また社会主義・ソ連の無残な崩壊もあり、停滞気味でした。連合は制度政策闘争に力を入れましたが、「政権交代可能な二大政党制」の一方の極を占めて支配層と闘うというものでした。つまり、「議会制民主主義の枠内での闘い」です。しかしこんにち、労働運動は変化する兆しが生まれてきていると思います。
「天下の労働運動がこの程度でいいのか」という意見もあると思いますが、それでも変化です。
階級闘争全体にある変化の兆しは、われわれの力が強くなったからということではなくー皆さんが頑張ったということはありますがー、それよりも敵が非常に弱まってきた、衰退してきた、それに大衆の生活苦が限界にきていることがあると思うのです。それは、昨年の参議院選挙の結果にも表れていると思います。
そうしたことで、前向きに評価できる兆しが、日本の階級情勢に生まれていることです。世の中が変わりつつあるということです。
個々の戦線、闘いがどうこうではなく、われわれの闘いはやはり政権を変える、労働者階級が中心になって政権を変える、そういう局面、段階に入っている。とにかく、われわれにとっては楽しい状況です。
世界は歴史的大転換期です。皆さん、そのチャンスを生かし、独立・自主の政権樹立、平和な日本、中国と仲良くする日本、そうした新しい日本を目指して、団結して頑張ろうではありませんか。
そのためには、革命的な党を建設することと、広範な政治的統一戦線を構築することが不可欠です。
ご清聴に感謝します。
2026年日本労働党新春講演会・旗開き 閉会あいさつ/秋山秀男・党中央委員会議長