企画

労働党新春講演会・旗開き盛会に 敗戦80年、世界は歴史的変動期 独立・自主の政権で時代を拓こう(3/4)党地方議員団など

地方から「日中不再戦」の先駆けに(上村和男・労働党地方議員団団長)

 福岡県筑紫野市で市会議員をしている上村和男です。
 私たちは、九州で「日中不再戦・平和友好を進める九州自治体議員の会」準備会をつくりました。羽場先生の講演で激励を受け、「よーし行こう」と準備会をつくり、中国に行ってきました。
 1月末、沖縄で全国地方議員交流研修会が開かれます。たくさんの現職の議員や候補者、市民が集まります。それも党派を超えて「どうしようか」「自分たちに何ができるか」ということを考えながら結集することになっています。
 私たちは、一つだけ約束したいことがあります。私は「日中不再戦」の先駆けとして中国に行きましたが、この動き全国に広げたいと思います。各県で10人ずつぐらい集めて訪中しませんか。「日中不再戦」の願いを込めて地方議員が訪ねてきましたと言えば、中国も嫌な顔はしません。47都道府県がありますから、一年中、誰かが中国に行っているということになるでしょう。
 これは今、国民の中にある「中国嫌い」を変えるきっかけになると思います。そういう役割を地方議員が果たせればいいと思います。そういうことを国会議員の先生方にも見ていただくと、「これは俺もじっとしておくといかんな」と、思っていただけると思います。そのぐらいの気合を入れて、皆さん、全国でやろうじゃないですか。
 私は今度、沖縄で皆さんと約束するような会合にしたいなと思っていますので、皆さんのお力添えをよろしくお願いします。

闘いと地域外交推進を(田中剛・党沖縄県責任者)

 日頃から沖縄県民の反米軍基地の闘いに絶大なるご支援いただき、誠にありがとうございます。とりわけ羽場先生には、「沖縄を東アジアの平和のハブにする」ということで、大変ご教授いただいています。泉川さんにも、改めて感謝を申し上げたいと思います。
 ご承知のように、沖縄で相次いで米軍人による女性への性的暴行事件が発生・発覚しています。
 昨年12月、女性団体が中心となった県民大会が開かれましたが、準備のさなか、11月に起きた事件が明るみに出ました。軍事的抑圧、県民の生命や尊厳が奪われる状態は一向に変わっていません。
 多くの県民は、怒りや悲しみだけでなく、もしかしたら諦めもあるかもしれない。闘っても政権は応えてくれない。こういう中で県民大会の代表団が2月に上京し、改めて政府に申し入れをします。団結した闘いこそが事態を動かします。
 「台湾有事」、特に焦点になるのは沖縄本島であり、宮古・八重山などの先島、そこで自衛隊の基地機能が強化され、米艦船が入港し、戦争準備が着々と進んでいます。真っ先に犠牲になるのは女性の人権であり、県民の財産です。
 玉城デニー県政が進めている地域外交は、中国との対話を通じて平和的な関係を築き、緊張緩和に努めていこうという動きです。全国の皆さんに注目していただき、私どもも地域外交を強力に進めてまいりたい。
 私自身は本土出身ですが、県民各層に根ざした自力のある党を沖縄県でつくっていく、その初めの年にしたいと思っています。
 また、沖縄から平和を発信していく運動も共に努めていきたいと思います。

閉会あいさつ(長岡親生・党中央委員会総政治部責任者)

 皆さん、今日は労働党の新春講演会・旗開きにご参集いただきまして、ありがとうございました。
 旗開きでは、羽場久美子先生をはじめ各界の方々から、本当に世界が大きく変わっていく中で、さまざま抑圧され蹂躙(じゅうりん)される中で闘い抜いている経験が報告されました。みな素晴らしい報告でした。
 戒厳令を打ち破った、韓国の闘いの報告には激励されました。ナースメンの皆さんが経営者が逃亡した介護事業所に入って奮闘したという報告がありました。発言にもありましたが、「ドラマのような」ひどい状況だった。
 そのような事情がたくさん身近にあるわけです。物価高も進み、多くの人びとが呻吟(しんぎん)している、苦しんでいる。そして怒りを感じている。皆がそういう気持ちを抱いているのが、今の日本社会ではないでしょうか。ですから、私たちはそれを変えていく、世の中を変えていく、社会を変えていく、政治を変えていく。
 私たちはそのためには、この国で、労働者をはじめとする国民が政権を取らなければ駄目だという立場です。
 大嶋同志の講演でも述べられましたが、生活が苦しい私たち人民だけでなく、世界の支配層・帝国主義者も現状にとどまれない状況です。米帝国主義も現状にとどまれなくなっている。中国をはじめとするグローバルサウス諸国・人民が抑圧をはねのけて闘い、前進している結果、帝国主義諸国は政治的にはもちろん、経済的にもこれまで通りにはいかなくなった。だから、「米国第一」のトランプ政権が再登場した。
 日本では、自民党の非主流派だった石破さんが政権に就いた。それ自身も危機の深さを示していますが、日本製鉄によるUSスチール買収が阻止される、日本製鉄がそれに反発している。今までになかったことです。
 対米従属政治の中で、いわば独占資本、多国籍大企業は米国に輸出し、資本投下することで利益を上げてきた。だから日本の社会がそれなりに続いてきた。それがもうやれなくなってきている。
 もう一つ、中国敵視の世論誘導や実際の戦争準備が日本全国で進み、このままでは中国との戦争への道です。絶対に避けなければなりません。
 私たちは敵、支配層、帝国主義者の弱さを見抜いて、どうやって政治を変えていくのか、政権を取っていくのか。
 私たち労働党、共産主義者の党は、実は非常に単純です。要するに労働者の利益、国民の利益、それに沿ってその先頭で闘いを推進する。全ての反政府勢力を支持し、激励するということが一つです。
 もう一つは現在の運動の中にあって未来を代表する、最終的には生産手段の所有の問題を解決するということです。
 私たちはそういう党が今の日本に必要だと思っています。私たちが50年をかけてやってきたことは継承しなければいけませんけれども、そういう新しい党をつくっていくようにしたい。
 ご参集の皆さん、最近入党した青年党員の話もありましたけれども、ぜひ労働党に入って一緒にやってほしい。一緒になって党をつくっていきたいと改めて申し上げたい。
 2025年も大激動の年になることでしょう。皆で力を合わせて闘い抜く、そんな年にしたいと思います。
 本当にありがとうございました。

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