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【福岡】労働党新春講演会 党の隊列強化へ誓い新たに

 労働党九州地方委員会主催の新春講演会が1月26日、福岡市で開催された。講演会は、渡邉浩・党熊本県委員長の司会で進行し、はじめに平石義則・党九州地方委員会責任者が主催者あいさつに立った。

 平石同志は、年頭からの世界の動きをあげて、「日本がどうやっていくかが問われるが、国の独立・自主的な生き方がますます重要」と述べ、大分県出生台での日英合同軍事演習などが進む中、「アジアの中で平和に生きていく国の進路をとるべき」と訴えた。

 続いて、党中央委員会政治局常務委員の大嶋和広同志が講演に立った。大嶋同志は、「世界は大きく変わった」と述べ、特にウクライナ戦争、パレスチナ・ガザでのジェノサイド(大虐殺)に対する世界各国の反応や、BRICS首脳会議の「カザン宣言」などをあげ、「帝国主義による世界支配が続かなくなった歴史的な転換期であり、闘う人びとにとっては非常に有利な情勢だ」と強調した。

 また、日本製鉄によるUSスチール買収問題をあげ、「米国に余裕がなくなったことを示している。以降の日米関係、対米従属政治に大きな影響を与えるもの」と分析した。

 国民生活が犠牲にされ、戦争の道への不安も高まるなか、「わが国は、アジアに敵対する戦争の道ではなく、独立・自主でアジアと共生する進路をとるべきだ」と訴えた。当面は「中国との戦争を阻止する課題を重視して闘う」ことを表明した。戦後80年を迎える今年、「明治以降の日本の朝鮮半島と中国に対する植民支配や侵略戦争への反省が重要」と強調した。

 最後に大嶋同志は「資本主義が行き詰まり、人びとの意識が変わってきている。わが党は、国の独立・自主の政権を経て、社会主義、共産主義を目指している。それは従来と変わらないが、どんな社会を目指すのかも含めて一緒に努力し、議論して、社会を変えるための運動をつくっていきたい」と呼びかけて、講演を締めくくった。

 各界からの連帯あいさつに移り、原竹岩海・福岡県議会議員、自主・平和・民主のための広範な国民連合の中村元氣・全国世話人、福岡県教職員組合連絡協議会の藤井隆晴議長、在日本朝鮮人総聯合会福岡県本部の李周学常任顧問、平和・人権・環境福岡県フォーラムの松尾純一事務局長、原水禁熊本代表委員で広範な国民連合の山下初男全国世話人、地方議員を代表して森あやこ・福岡市議などからあいさつを受けた。

 現場からの報告に移り、九州各県、広島から闘いの報告や決意表明が行われ、闘いの決意が述べられた。

 閉会に当たって、小山明雄・党福岡県委員長が「半歩でも一歩でも先を指し示し、苦労を惜しまず闘う。ぜひとも労働党の隊列に加わってほしい」と訴えた。

 最後に団結ガンバローを三唱し、熱気にあふれた新春講演会を終えた。

寄せられた祝電・メッセージ(順不同、敬称略)

・衆議院議員 堤かなめ
・参議院議員 野田国義
・参議院議員 古賀之士
・太宰府市長 楠田大蔵

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