米兵による連続した女性暴行事件と名護市安和桟橋の辺野古新基地建設土砂搬出の抗議現場で警備員など2人が死傷した事故を受け、「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」は7月4日、那覇市の県庁前で「人権と命について考える緊急抗議集会」を開催、約600人が詰め掛けた。
集会では学生や子どもをもつ女性などが次々とマイクを握り、事件を引き起こした米軍への怒りとともに、事件を隠ぺいし続けた岸田政権を厳しく批判した。また名護市における死傷事件についても、安全を度外視して工事を強行し続ける岸田政権、防衛当局の責任を指摘した。
メッセージを寄せた玉城デニー知事は「女性の人権をないがしろにする重大かつ悪質な犯罪。強い憤りを禁じえない」と訴えた。県民の会共同代表の具志堅隆松氏は「明確に求めないといけないのは軍事基地の撤去。声を上げ、日米両政府に伝えよう」と呼び掛けた。
集会では、暴行事件と名護市での死傷事故についてそれぞれ抗議決議を採択。暴行事件に対する決議では、事件を引き起こした米軍について、「もはや沖縄から出て行ってもらうしかない」と述べるとともに、超党派による「米軍による性的暴力事件に抗議する県民総決起集会」の開催を呼びかけた。(取材・T)