「東大、広大、大阪大、熊本大、中央大、武蔵美大 苦しむ学生の声を聴く!院内集会」が2月13日に行われ、国会内の100人と合わせ、250人以上が参加した。

行動は、「東京大学学費値上げ反対緊急アクション」など、116の高等教育機関の学生が参加・賛同した。会場に入り切れなかった学生たちは、衆議院議員開館前でスタンディング行動を行った。
学生たちは、①学費値上げ撤回のため145.2 億円を緊急措置すること、②まず学費を10万円引き下げるため3,216.2億円を措置すること、③世帯年収650万円まで無条件に受け取れる給付型奨学金を拡充すること、④ 国立大学法人運営費交付金、私立大学等経常費補助金等の支援金の増額を求めた。
集会では、東京大学の金澤伶さんが開会挨拶を行い。10人以上の学生が発言した。「大幅な学費値上げで、失意のうちに休学や退学に追い込まれている」(中央大)、「学費値上げにより、地方大学が受け皿としての役割を失っている」(熊本大)、「留学生のみを対象にした4年間で145万円もの値上げが強行された」(武蔵野美術大)、「『国際卓越研究大学』に選定されたが、博士課程への支援は縮小されている」(東北大)、「大学はお金という現実で『諦めを学ばせる』ためにあるのか」(東京学芸大)などの切実な訴えは、参加者の怒りと共感、ときに涙を誘った。
学生たちは学費値上げと奨学金負担、さらに物価高などで追い込まれている。政府は直ちに、高等教育無償化と奨学金負担の免除、給付型奨学金の大幅拡充に踏み出さなければならない。また、政府への要請はもちろん、値上げ決定の当事者である大学当局に対する闘いもきわめて重要である。(取材・O)
