特集・敗戦80年、歴史認識を正そう

 戦後80年、正確には「敗戦80年」を迎えた。アジア諸国にとっては、旧日本帝国主義からの「解放80年」である。こんにち、旧植民地であるグローバルサウスが台頭し、旧宗主国である帝国主義諸国は影響力を低下させている。
 これを背景に、植民地支配への謝罪と補償を求める世論が、グローバルサウス諸国から噴出している。日本は世界の動きに沿い、米欧帝国主義との「同盟強化」ではなく、中国をはじめとするグローバルサウスと連帯してこそ、平和と繁栄の道を進むことができる。
 とくに、中国、南北朝鮮との関係改善、国交正常化が重要な課題となる。
 この特集では、日本が過去に中国・朝鮮をはじめとするアジア諸国に対して行った侵略戦争と植民地支配の歴史を正しく認識し、反省と謝罪の意思を示し、必要な補償を行うことで、共生の道を進むために役立つと思われる情報を集めた。


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