私は4年前から教職員として小学校で働いています。もともと中学校と高校の国語の教員免許を取得していましたが、小学校の免許は持っていないため、仮免で働いています。臨時免許といいます。また、小学校の免許を取得するため、働きながら通信教育で勉強も続けています。
厳しい現在の学校現場
臨時免許で働いているのですが、小学校2年生の担任をもっています。これは本来は例外的なことで、それだけ教員が不足していることを意味しています。しかし今、福岡県では小学校免許を持っていない教員が担任をもつということが当たり前のような状態になっています。臨時免許で働いている教員は私の勤務校でも4人ほどいます。
臨時の免許であろうと、子どもや保護者から見れば同じ教員・先生です。教壇に立てば、同じようにプロの教諭としての仕事を求められます。
また、私の勤務校は1170人を超える全校児童が在籍しています。大都市であるF市のベッドタウンとして、毎年児童の人数が増加しています。特別支援学級に在籍する児童もここ3年ほどで倍になりました。今後約 年近くは増加の一途をたどると予想されています。
今年もまた4月からクラスが足りない、教師が足りない、教室が足りない、中庭に建物を建てたがまだ教室が足りない、などという状況が起こっています。
児童の人数に対して運動場が狭いため、休み時間に毎日子どもたちを外で遊ばせることができません。そうすると、子どもたちは発散することができず、子ども同士のトラブルが起きていますし、けんかも起きます。全校児童で運動場に一緒に集まるのは避難訓練の時だけで、運動会も3日間に分けて開催せざるを得ないといった状況です。
「どのように子どもたちの命や安全な環境を守るのか」など、いつ事故が起こっても不思議じゃない状況の中で、いつもそんなことが教職員の間で話されています。また「県や市も本当にそのことを考えているのか」などの行政に対する不満や批判の声もよく上がります。
そうした大変厳しい状況の中で私たち教職員は働いています。
子どもの貧困化も深刻
またこの地域では、家庭環境が厳しい子どもたちと、建て売りや分譲マンションを購入して移り住んでいる世帯の子たちと、二極化がすごく進んでいます。土日の週末の過ごし方や習いごとなど、さまざまなところで経験の格差も起こっています。
また、目には見えないところに、食事もままならないような子どもがたくさんいます。上靴が小さくなっても親に買ってとすぐに言えない子どもたち、そして共働きでなかなか子どもたちに十分な世話ができない状況の世帯もあります。
私たちの地域では5年前に有志が子ども食堂を立ち上げました。毎月必ず土曜日に開催していて、私もボランティアの運営スタッフとして働いています。先日も70人弱の子どもたちや親たちが来てくれました。以前より、子どもとお父さんお母さんなど、家族で一緒に来ている家庭が増えています。
今は食材がすごく高騰していますので、しっかりとごはんを食べさせるということがどれだけ大変なことか。ママ友の間もそんな話で持ち切りです。「庶民の味方の鍋料理さえできないよね」「冬野菜のキャベツや白菜が高かったらどうするの」「特におコメが高騰していて、子どもにおなかいっぱいごはんを食べさせられない」「ここ最近の食材の高騰で、給食のおかずが一品少ないことが増えている」など、そんな愚痴が聞かれます。
社会の矛盾が一番にしわ寄せされるのは、いつも弱い立場の子どもたちや高齢者です。地域の子どもたちの命や健康、未来を守っていくために自分ができることをやること、声を上げていくことを、これからも続けていこうと思います。
しかし、未来ある子どもたちが安心しておなかいっぱい食べられて、思いっきり勉強し遊べるような環境をつくることは、本来は国が責任を持って保障していくべきことです。他国をにらんだミサイルや爆弾、戦闘機を買うことにお金を使いながら子どもたちのために税金が使われないなどということは許されません。
地域を変えること、政治を変えること。いろいろな人とつながりながら、私も微力ながらも絶対にあきらめずにやっていこうと思っています。