労働運動

【東京】ライドシェア新法反対!ハイタクフォーラムが総決起集会

 「ライドシェア新法」に反対する総決起集会が3月7日、東京で行われた。ハイタクフォーラム(全自交労連、交通労連ハイタク部会、私鉄総連ハイタク協議会)が主催、300人が参加した。

集会アピール

2025年3月7日
公共交通を守り雇用破壊を許さない
『ライドシェア新法』絶対阻止!3.7総決起集会

 本日、ハイタクフォーラムは、全国で働くハイヤー・タクシー労働者の固い決意を示すため「公共交通を守り雇用破壊を許さない『ライドシェア新法』絶対阻止!3.7総決起集会」を開催した。

 思い返せば昨年の今頃、ライドシェア完全解禁をめぐる情勢はまさに切迫し、ライドシェア新法成立の危機は眼前に迫っていた。私たちハイタク労働者の闘争の成果により、一旦はこの攻勢を退けることに成功したが、決して楽観することはできない。

 自らの利益のみを追求するプラットフォーマーらは、今この瞬間もライドシェア新法成立に向けた企みを続けている。その証拠に、日本維新の会は、単独でも「ライドシェア新法」を提出する意向を明らかにしている。

 また、利用者の移動困難を解消するため、やむなく容認した「日本版ライドシェア」についても、大阪では万博開催を口実に、24時間・府内全域での運行が認められ、そこに巨大資本が参入して大規模なライドシェアドライバー募集を行うなど、本来の趣旨を逸脱した運用が始まっている。これが実質的なライドシェアの完全解禁につながることも強く危惧される。

 しかし、私たちは決して負けない。この闘いに負けてはならない。

 地域公共交通の安全と安心が破壊され、労働者の待遇と雇用の安定が破壊される。ライドシェアの完全解禁がもたらすこのような絶望的な未来を、私たちは自らの誇りにかけて阻止しなければならない。

 決して忘れてはならないのは私たちが孤独ではないことだ。連合や交運労協をはじめとする働く仲間、労働者の目線に立つ学識者や弁護士、良識ある事業者、この国の未来を真剣に考える議員と行政担当者が、私たちの横に立ち、共に闘ってくれた。そして何よりも安全で安心、持続可能な移動手段を求める利用者の思いを背に受け、私たちは今後も闘っていく。

 ハイタク労働者の待遇を向上させ、地域公共交通と雇用を守り抜き、ライドシェアなど不要な状況を作りだそう。今こそ長年にわたったライドシェア問題にピリオドを打つ時だ。私たちは公共交通で働く者の使命と矜持を胸に、全力でライドシェア新法絶対阻止のために闘うことを決議する。

【関連記事】「ライドシェア新法」反対 公共交通守る共同の取り組みをーー慶島 譲治・交運労協事務局長に聞く

-労働運動
-,