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2022年4月25日号 1面〜2面

第93回メーデースローガン

生活危機突破! 平和・繁栄の国の進路のために闘おう

ウクライナ戦争反対
 ・ロシアは即時停戦せよ! 軍隊を撤退させよ!
 ・米国はウクライナへの武器供与を停止せよ!
 ・米欧はNATOの拡大とロシア圧殺をやめよ!
 ・米欧日によるロシア制裁反対! 岸田政権はロシア制裁をやめよ!
 ・米欧ロは直ちに和平のテーブルにつけ!

労働者の生活危機を打開し、諸権利の大幅改善を
 ・物価高騰から生活守るため大幅賃上げを!
 ・最低賃金を即刻、時給1千5百円に!
 ・首切り・雇い止め反対!リストラ反対!
 ・「過労死」長時間労働反対! すべての労働災害 を雇用者責任に!
 ・技術革新を口実とした労働者犠牲反対!
 ・非正規労働者の権利確立!
 ・公務員削減反対!
 ・女性労働者・外国人労働者の権利を守れ!
 ・関西生コン支部など労働運動への弾圧を許すな!

コロナ禍から国民の命と健康と生活を守れ
 ・すべての勤労国民の生活保障を!
 ・コロナ禍で大きく傷んだ自営業者、中小企業の経 営・営業を守れ!
 ・エッセンシャルワーカーに特別手当を支給せよ!
 ・政府の責任で医療崩壊を防げ! コロナ「変異株」対策を徹底せよ!
 ・PCR検査を抜本的に拡充せよ!
 ・自治体病院の民営化・独法化・病床削減反対!

労働者は国民諸階層の要求を支持し共に闘おう
 ・資産家のための金融緩和政策を転換せよ!国民のための財政出動を!
 ・消費税廃止! 公共料金の引き上げ反対! 医療費など社会保障制度の改悪反対!
 ・生活保護費を大幅増額せよ!
 ・生産者米価の大幅引き上げ! 農水産物の買いたたきを規制せよ!
 ・大企業のための規制緩和反対! ライドシェア反 対!
 ・「国際金融都市」構想など大都市集中政策をやめ よ!
 ・住民のための地方振興策を! 自治体事業の民営化反対! 地方ローカル線廃止反対!
 ・大企業・投資家に増税を! 膨大な内部留保をはき出させろ!
 ・労働組合は国民諸階層の要求を支持し、闘いの先頭に立とう!

独立・自主、アジアと共生するの国の進路を切り開こう
 ・日米同盟の強化・軍事一体化反対! 日米安保条約破棄!
 ・日米英仏豪などとの多国間軍事訓練をやめよ!
 ・中国敵視政策を転換せよ! 日中共同声明を守れ!
 ・朝鮮民主主義人民共和国への敵視反対! 即時無条件の国交正常化!
 ・憲法9条改悪反対! 排外主義反対! ヘイトスピーチを許すな!
 ・「敵基地・中枢攻撃能力」論反対! 「核共有」論を葬り去れ!
 ・防衛費増額反対、米国から高額な武器を買うな!
 ・辺野古新基地建設阻止! 普天間基地の即時閉鎖!
 ・南西諸島への自衛隊増強、ミサイル配備反対! オスプレイ配備反対!
 ・馬毛島のNLP基地建設反対!
 ・戦争準備のための政治反動と国民監視強化に反対しよう!  ・「経済安保」を口実にした国民生活抑圧反対!
 ・原発再稼動反対! すべての原発を廃炉に! 汚染水の海洋放出反対!
 ・食料の自給率を上げよ! 農産物の国境措置を強化せよ! 食料安全保障の確立!

岸田政権打倒!国民大多数のための政権を樹立しよう
 ・選挙に幻想を持たず、広範な国民運動で岸田政権を打倒しよう!
 ・岸田政権の社会的支柱、連合指導部を打ち破れ!
 ・帝国主義の側に立ち中ロ非難と包囲網に加担する共産党にダマされるな!
 ・労働者の切実な要求背景にストライキで闘い、労働運動を革命的に再建しよう!
 ・資本主義は末期、労働者階級は立ち上がろう!
 ・全世界の労働者階級は団結し、米欧帝国主義に反対する諸国・人民と連携して、戦争と殺戮(りく)の元凶・米帝国主義と闘おう!
 ・先進的労働者は日本労働党に結集し、新しい国の進路を切り開こう!
 ・第93回メーデー万歳!

第93回メーデーに際し、すべての労働者に訴える
日本労働党中央委員会


 すべての労働者の皆さん!
 第93回メーデーに際し、日本労働党は熱烈な連帯のあいさつを送ります。

 ロシアのウクライナ侵攻はこの瞬間も止まず、膨大な犠牲者が生まれています。また500万人もの国外避難民が東欧諸国に押し寄せています。
 これ以上の犠牲者を生まないために、ロシアが直ちに停戦し、軍隊を引き揚げることを求めます。同時に、ウクライナのゼレンスキー大統領も国民を駆り立て犠牲を強いる戦争ではなく和平を追求することを求めます。米欧諸国は「火に油を注ぐ」ウクライナへの武器供給、軍事費支援を直ちにやめるべきです。わが国政府もウクライナへの軍需品提供を撤回し、人道支援と停戦のためにこそ役割を発揮すべきです。
 ロシアによるウクライナの主権と領土の一体性の侵害は断じて許されることではありません。しかし、この戦争の真の原因が、米欧による反ロシアの軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)の執拗(しつよう)な東方拡大の動きにあることは明らかです。
 ロシア制裁に加わっているのは世界の約200カ国のうち米欧日豪などを中心に50カ国程度に過ぎず、中国やインドなど大多数の国々が「平和的解決」を主張して制裁に加わっていません。かつて植民地化され、搾取・抑圧を受けてきたアジア、アフリカなどの新興国・途上国は米欧のごり押しに反発を強めています。

歴史的転換点に立つ世界
 昨年夏のアフガニスタンからの敗退に象徴されるように、米国の力の衰退は明らかです。  東西冷戦崩壊後の世界は、米国が世界を主導できる時代ではなく、大国による力の政治と新興国・途上国も力をつけて主張する時代、多極化の時代です。なかでも中国は国内総生産(GDP)でも米国を追い越す勢いで成長しています。
 こうしたすう勢に脅威を抱いた米国は、中国の強国化を阻止するため、必死に巻き返しを図っています。米国の策略は、欧州ではドイツとロシアを争わせ、アジアでは日本を「不沈空母」として中国と争わせて覇権を維持することです。いまや米中対立が世界政治の中心になりました。わが国支配層も米国の尻馬に乗って中国への対抗を強めています。
 そういう中でロシアはウクライナを侵攻し、武力、戦争で米国主導の「世界秩序」、NATO東方拡大を瓦解させようと公然と挑んでいます。これは、米国の力による支配の崩壊を決定的にしました。
 以後はこれまでとは大きく変わり、多極化し、戦争を含む公然たる大国同士の対立、力による再編の世界となりました。この戦争は世界の労働者・人民、被抑圧民族、弱小国の覚醒を促し、帝国主義に反対する運動も成長させます。平和を願う全世界の労働者・人民は、この時代に競って隊伍を整えなくてはなりません。

犠牲は労働者・人民に
 リーマン・ショックから十数年、世界は、各国による途方もない金融緩和で危機を先延ばししてきましたが、それも限界に差し掛かる中で、コロナウイルスの感染爆発は世界経済に大きな打撃となりました。先進国はワクチンを囲い込み、新興国・途上国は苦境に追い込まれています。一握りの富裕層への富の集中と大多数の人びとの貧困化、格差の拡大に拍車がかかっています。
 加えて、米欧日など「西側」によるロシア制裁の悪影響が多方面に広がっています。すでにエネルギー、食料、原料資源などが高騰し、各国の経済を悪化させ、国民生活を苦しめています。食糧危機が始まり、一部の国では政治危機が起こっています。
 全世界の労働者は、帝国主義、大国の戦争策動に反対し、戦争に協力せず、平和のために闘わなくてはなりません。平和をめざす政権を樹立するため奮闘しなくてはなりません。全世界の労働者が、戦争の根源である富を分捕り合う金融資本や多国籍大企業、資本家たちを一掃し、世界の主人公になるときです。
 戦争は世界の資本主義体制の行き詰まりを加速させています。地球温暖化やデジタル化・AI(人工知能)などの技術革新も資本主義の限界を示しています。まさに世界は、生産と所有、社会のありようが根本から変わる「社会革命」なしにこの危機から脱することができない時代に入っています。

国民生活破壊を許さない
 岸田政権は「新しい資本主義」を掲げて登場しました。しかし、半年経ってもその輪郭さえ示せません。安倍政権、菅政権さらに岸田政権へと続く自公連立政権の下で経済はますます停滞し、日銀による金融緩和抜きに財政は成り立たず、累積債務は先進国最悪です。アベノミクスが進めた「円安」で多国籍大企業は輸出や為替差益でぼろ儲(もう)けし、株価は上がり富裕層はより豊かになりましたが、国民大多数には貧困化がもたらされました。しかも最近の急激な「悪い円安」にも身動きが取れない状態になっています。円安は輸入物価の急上昇で国民生活を直撃しています。これにロシア制裁も重なり、食品、日用品、燃料、電気料金など生活全般にかかわるあらゆるものが値上がりしています。
 労働者の賃上げはわずかで、年金切り下げで高齢者は苦しくなるばかりです。多くの非正規労働者、ギグワーカー、女性に耐え難いほど犠牲が押しつけられています。自殺者も増えています。国民大多数の生活破壊がもたらされています。
 自公政権に、一握りの大企業や富裕層に奉仕し、労働者国民に犠牲を押し付けた政治の責任を問い、きっちりと責任を取らせなければなりません。そして、国民大多数のための政治への転換をめざさなければなりません。

中国敵視外交の転換を
 世界が歴史的な転換期に入った今、わが国の外交、国の進路も大きく問われています。
 岸田首相や安倍元首相らは、ここぞとばかり台湾問題などを口実に中国への軍事的対抗に血道を上げています。
 建前とはいえ「専守防衛」という国の基本政策を大きく転換して「敵基地攻撃能力」の保持を検討しています。防衛費のGDP比2%への増額や、沖縄など南西諸島へのミサイル基地建設をはじめとする軍備増強が急ピッチに進められています。
 これは全く時代錯誤です。いまや世界は中国抜きに経済も政治も回りません。日中国交正常化50年を経て、日本経済も中国と固く、複雑に結び付いています。中国を敵視してわが国が生きていく道はありません。岸田政権が進めている中国敵視の外交政策を転換させなければなりません。米国追随でなく、独立・自主の国の生き方を実現しましょう。

独立・自主、平和・共生を
 急激に動く内外情勢の中で、立民など議会野党は、深刻な国民の生活に十分な関心を払わず、しかも、自公と変わらぬ日米基軸の外交政策では政策的対抗軸を持てず、政治の転換を望む国民の期待に応えられません。共産党は、中国やロシアに対して「人権」「国際法」など帝国主義と同じ立場からの批判をあおり立て、労働者・国民の目を欺いています。
 目の前で大規模な戦争が勃発するなど資本主義は行き詰まり、末期を迎えています。
 労働者は、議会で何か変わるかのような幻想を捨て、自らの力に頼って闘わなければならない時代になったのです。
 労働者は自らの要求にとどまらず、農業者や中小・零細事業者の切実な要求を支持して、広範な連携をつくりあげて国民大多数のための政治を実現する中心勢力として奮闘しましょう。
 5月15日で沖縄施政権返還50年となります。いまだに広大な米軍基地があり、辺野古の新基地建設も進められています。玉城デニー知事を先頭とする沖縄県民の基地反対の闘いを断固支持しましょう。
 時代錯誤の軍備拡大と戦争準備、破滅の道を進む支配層・資本家階級から権力を奪い取り、国民生活の安定と向上、アジアの平和と共生・繁栄をめざす、労働者と国民大多数のための政権を打ち立てましょう。
 正しい大局観、戦略観をもって時代を見通し、この激動の時代を生き抜かねばなりません。
 先進的労働者の皆さん、私たち日本労働党と共に新しい時代を切り開きましょう。
 第93回メーデー万歳!
 万国の労働者、被抑圧民族は団結せよ!


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