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2017年4月25日号 1面

第89回メーデースローガン/
アピール

対米従属、生活破壊、腐敗の安倍政権打倒
米帝国主義の戦争策動と対日圧力を許さず闘おう
激動期、労働党に結集し独立の革命へ前進しよう

労働者の生活危機打開、権利擁護のために

・・すべての労働者に大幅賃上げを! 最低賃金を即刻、時給千五百円に!
・首切り反対! すべての労働者に職を!
・労働法制改悪する「働き方改革」法案反対! 長時間労働・過労死、タダ働き残業を許すな! すべての労働災害を雇用者責任に!
・技術革新による産業構造転換で労働者を犠牲にするな!
・派遣などの間接雇用と偽装雇用の禁止! 非正規労働者の権利確立!
・女性労働者の権利を守れ!
・公務員の賃下げと人員削減反対! ストライキ権を取り戻そう!

国民生活・国民経済の再建のために

・国民経済の再生、国民生活の発展で経済再建を!
・日米自由貿易協定(FTA)反対! 理不尽な対日要求をはねのけよ!
・生産者米価を大幅に引き上げよ! 農家への直接支払制度の確立!
 大資本による農水産物買いたたきを規制せよ! 農協つぶし反対!
・自営業者、中小零細企業の経営を保証せよ!
・消費税再増税反対! 勤労国民に減税を!
 公共料金の値上げ反対! あらゆる社会保障制度の改悪反対!
 認可保育所の大幅増設! 給付型奨学金の大幅拡充!
 「財政再建」は大銀行・大企業の負担で! 大企業優遇税制の全廃!
 日銀による量的緩和とマイナス金利反対!
・大企業のための規制緩和反対! 国民のための交通政策を! ライドシェア反対!
・住民のための地方振興策を! 住民サービスの削減反対! ローカル線廃止反対!
・独立・自主の資源・エネルギー、食料政策の確立!
 原子力発電所の再稼動反対! すべての原発を廃炉に!
 食料の完全自給! 農産物の国境措置を強化せよ!
・熊本・東日本両震災被災地で住民のための復興を!
・労働者階級は国民諸階層の要求を支持し、闘いの先頭に!

国の独立・自主、アジアの平和のために

・米戦略の先兵・安倍政権を打ち倒せ! 安倍政権による「独立」はニセものだ!
・朝鮮民主主義人民共和国への敵視政策反対! 朝鮮との即時無条件の国交正常化!
・名護市辺野古の新基地建設阻止! 県民への弾圧をやめよ! 普天間基地の即時閉鎖!
 日米地位協定を全面改定せよ! すべての米軍基地の撤去! 輸送機オスプレイの配備反対!
 安保法制廃止! 米国からの武器購入を止めよ! 武器輸出反対! 南西諸島への自衛隊増強反対!
・安倍政権の憲法九条改悪反対!
 マイナンバー制度廃止! 特定秘密保護法廃止! 「共謀罪」廃止! 
 教育の反動化反対! 排外主義反対!
・安倍政権による国政私物化を許すな! 森友・加計問題の徹底糾明を!
・平等互恵の東アジア経済共同体推進を!
 中国、アジア諸国との民間交流の積極推進!
 米日による南シナ海問題への干渉反対! アジアから米軍基地を撤去せよ!
・日米安保条約破棄! 国の完全独立を!

国民的戦線構築と革命政党の建設を

・広範な国民的戦線を構築し、独立・自主の政権樹立を!
・悪政支える公明党中央に徹底的な批判を!
・安倍政権の社会的支柱、連合中央幹部を暴露し、打ち破れ!
 労働運動を革命的に再建し、ストライキで闘おう! 労働運動は国民運動の先頭に!
・議会唯一主義で米帝国主義と闘わぬ共産党にダマされるな!

・先進的労働者は日本労働党に結集し、強固な革命政党を建設しよう!
・・全世界の労働者階級は団結し、中小諸国・人民と連帯し、米国追随に反対する帝国主義諸国とも連携して、戦争と紛争の根源・米帝国主義と闘おう!
・第89回メーデー万歳!


第89回メーデーに際し、全国の労働者に訴える(日本労働党中央委員会)

 全国の労働者の皆さん!
 第八十九回メーデーに際し、日本労働党は熱烈なあいさつを送ります。
 世界は歴史的転換期にあります。
 リーマン・ショック以降の危機は、ますます深刻です。世界経済は低成長にあえぎ、米国の衰退と中国の台頭という構造変化は急速です。新たな金融危機も切迫しています。「第三次産業革命」といわれる技術革新は、大企業・国家間の国際競争をいちだんと激化させています。
 人民の貧しさゆえに需要は増えず、「格差」は耐えがたいまでに拡大しています。
 世界では、労働者・人民が闘っています。フランスやドイツでは労働組合がストライキに立ち上がり、米国でも青年・学生がデモ行進などで抵抗しています。欧州での「ポピュリズム」政党の政治的進出も、人民の怒りと不満の反映です。
 トランプ米政権は、衰退を巻き返して支配を維持しようと策動を強化しています。中国を戦略的「主要敵」として「貿易戦争」に打って出ました。シリアへの残虐な武力攻撃も、中国を見据えたものでもあります。
 米帝国主義の悪あがきは、全世界の諸国・人民の怒りと闘いを倍化させています。
 帝国主義者が人民の犠牲で危機を乗り切るか、先進国の労働者が断固たる闘いで前進するか、世界情勢の推移はこの競争にかかっています。
 わが国は長期デフレから脱却できず、国民は貧困化しています。安倍政権は日米首脳会談で、トランプ政権の要求にさらに屈服しました。歴代政権による対米従属政治は、いちだんと限界を露呈しています。
 資本主義が末期症状を呈するこんにち、先進国の労働者階級にとっては「夜明け前」です。勇気をふるって闘うべき時代が到来しています。
 日本労働党は、全国の労働者の皆さんに訴えます。
 職場での闘いを基礎として、労働者階級全体の利益を守るために闘いましょう。農民、中小商工業者など、国民諸階層の生活と営業の危機を打開するために闘いましょう。アジアの平和と繁栄、わが国の独立をめざす国民運動の中心勢力として、安倍政権を打ち倒しましょう。

米国の巻き返し策との闘いを
 米帝国主義は衰退を早め、国内で「格差拡大」などの深刻な階級矛盾に直面しています。
 トランプ米政権は、金融を中心とする経済力の復活と強大な軍事力によって巻き返そうと必死です。しかもそれを、「貿易戦争」や二国間協定など、他国の犠牲でしゃにむに実現しようとしています。これは、「双子の赤字」の拡大によって、戦後のドル体制が限界に達したことも意味しています。
 シリアへの無法な軍事攻撃、ロシアへの制裁強化、イランへの敵視、朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)への政治的・軍事的包囲と圧迫も強めています。
 何より、二〇四九年の「建国百年」までに米国と並ぶ大国となることをめざす中国を、自らの世界支配に対する「修正主義勢力」と決めつけ、攻勢を強めています。米中は相互に依存しつつも、そのせめぎ合いは、広義の「戦争状態」といえる全面的なものに激化しつつあります。
 こうした世界のすう勢を見据え、融和と統一に踏み出した南北朝鮮をはじめ、中小国さえも、自主的で戦略的な動きを強めています。
 トランプ政権の策動の破綻は必至です。それでも、世界は「地獄の道連れ」にされかねません。
 米帝国主義との闘いが急務です。労働者階級は、中小国・人民と連帯し、さらに帝国主義国間の矛盾も時に利用して、米帝国主義との闘いを強めなければなりません。

行き詰まった安倍政権を倒そう
 わが国は、経済・くらし、外交・安全保障のすべてで深刻な危機に直面しています。
 アベノミクスは行き詰まり、経済成長率は著しく低迷しています。技術革新、国際競争力においても、米国やドイツ、さらに中国に遅れをとるありさまです。「先進国で最悪」の財政も深刻です。
 労働者をはじめ、国民はますます貧困状態に追い込まれています。
 安倍政権が「賃上げ」を呼号したにもかかわらず、労働者の大部分の実質賃金は下がる一方です。増税、医療費などの社会保障制度改悪、光熱費などの公共料金引き上げなど、悪政には際限がありません。
 安倍政権は「働き方改革」を打ち出していますが、これは「生産性向上」を口実に過労死を合法化し、さらに大企業に奉仕するものです。
 農民や中小商工業者の経営は困難をきわめ、地方の疲弊は深まっています。
 他方、多国籍大企業や内外投資家は利益をむさぼり、「格差」は開いています。
 外交・安全保障政策でも、安倍政権は米アジア戦略の先兵として中国へのけん制強化と朝鮮敵視政策を続け、憲法改悪や「敵基地攻撃能力」の獲得をもくろみ、名護市辺野古への新基地建設も強行しています。
 南北、米朝首脳会談というアジア情勢の激変に対応できず、鉄鋼・アルミニウムへの追加関税でも適用除外されずに醜態をさらしました。日米首脳会談では「新たな協議の枠組み」を受け入れ、さらなる対米譲歩を行おうとしています。日米自由貿易協定(FTA)、米国製武器の購入拡大など、トランプ政権の激化する要求を受け入れれば、国民生活・国民経済はますます破壊されます。
 歴代政権が続け、安倍政権がさらに深めた対米従属政治が諸悪の根源です。国の完全な独立が喫緊の課題となっています。

労働運動は独立の旗を掲げよう
 内外の危機に加え、森友・加計問題などの腐敗が暴露され、安倍政権への支持は失墜しています。財界さえも日米関係に危機感を深め、支配層内の矛盾の激化は必至です。
 安倍政権は「強い日本」などと、日本を独立させるかのような態度をとることで支持を獲得しようとしています。この欺まんにダマされず、安倍政権を打ち倒し、独立・自主の政権をめざさなければなりません。
 労働組合が、苦難にあえぐ農民、中小商工業者など国民諸階層をひきつけ、支配層内の矛盾も利用して、国の独立の課題を正面から掲げ、国民運動の中心勢力として闘うことが求められています。
 ところが、連合中央幹部は闘いを放棄しています。神津会長は「働き方改革実現会議」に加わり、関連法案の「共同責任者」です。外交・安全保障問題では「日米同盟基軸」で、安倍政権とほぼ同じ立場です。
 安倍政権が窮地にあるなか、この裏切りはますます犯罪的です。連合中央は、客観的には、安倍政権を支える「社会的支柱」です。連合内で不満が高まっているのは当然です。
 ストライキこそが、労働者の最大の武器です。労使協調主義と「協議依存」の「制度・政策闘争」から、職場を基礎とする大衆闘争を重視する方向へと、労働運動を転換させましょう。さらに、階級的革命的な学習・教育活動を強化しなければなりません。また、労働運動は、天下国家を大いに論じるべきです。
 労働運動の再建をめざし、神津指導部に疑問・批判を持つ勢力の結集を連合内外で進めましょう。

革命党・労働党に結集して闘おう
 労働者階級は、自らが政権を握ることをめざさなければなりません。
 議会内野党は自民党と同じ「日米基軸」の枠内にとどまり、わが国の活路を示せていません。なかでも共産党は、米国を暴露せず、闘いを議会内に押しとどめる裏切り者です。
 戦後七十年余、労働者は選挙運動に駆り立てられてきました。旧民主党政権の失敗は、「選挙で政治は変わらない」ことを示しています。
 労働者階級は、議会唯一主義への幻想を捨てるべきときです。
 日米安保条約を破棄して国の完全独立を勝ち取り、すべての米軍基地を一掃し、国民経済・国民生活を再生させる政権が必要です。米国による対中国包囲網に反対し、朝鮮との即時・無条件の国交正常化で東アジアの平和を実現すること、輸送機オスプレイの配備反対など沖縄県民と連帯する闘いを全国で広げることは、当面する重要な課題です。
 労働運動の先進的活動家は、戦略のある革命政党を強化しなければなりません。わが党は、そのような政党たらんとしています。
 先進的労働者は労働党に結集し、ともに闘いましょう。
 第八十九回メーデー万歳!
 万国の労働者、被抑圧民族は団結せよ!


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