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2014年4月25日号 1面・2面

第85回メーデーに際し、
全国の労働者に訴える

日本労働党中央委員会

中国敵視の米戦略に追随し、アジアで戦争招く安倍政権打倒
世界で悪らつな策動行う米帝国主義と闘おう
大企業のためのアベノミクスにダマされるな
労働者は独立の政権をめざす闘いの先頭に

大企業のためのアベノミクスではなく、国民生活を向上させる政治を!
・すべての労働者に大幅賃上げを! すべての失業者に職を!
・あらゆるリストラ・賃下げ攻撃反対! 雇用の調整弁としての外国人労働者の導入拡大反対!
・非正規労働者の権利確立! 派遣法改悪反対!
・地方公務員への新たな賃下げ反対! 公務員のスト権を取り戻そう!
・労働法制の改悪反対!
・消費税などの大衆増税反対! 勤労国民に減税を! 大企業・投資家に増税を!
・政府・日銀の大企業支援策反対! 中小企業、自営業、農漁民への経営支援を!
・燃料、生活必需品、公共料金の値上げ反対!
・生活保護、年金など社会保障制度の改悪反対!
・「財政再建」は大企業と銀行の負担で! 米財務省債を売り払え!
・「国家戦略特区」反対! 大企業のための規制緩和反対!
・財界支援ではなく、被災地住民のための復興を!
・「新エネルギー基本計画」反対! 原子力発電所の再稼働反対! 原発輸出反対!

沖縄県民と連帯し、独立・自主の進路を切り開け!
・日米同盟強化反対! アジアから全米軍基地撤去を!
・普天間基地の即時閉鎖! 名護市辺野古への基地建設反対! 全土から米軍基地を撤去せよ!
・集団的自衛権反対! 特定秘密保護法の廃止! 自衛隊の海外派兵反対! 教育の反動的改革反対! 憲法改悪反対!
・環太平洋経済連携協定(TPP)への参加反対! 日豪経済連携協定(EPA)反対! アジア諸国と平等互恵の経済関係を!
・「地球儀俯瞰(ふかん)外交」による「ニセの独立」にダマされるな!
・独立の基礎、食料自給率の向上を!
・尖閣諸島はわが国の領土!
・朝鮮民主主義人民共和国への不当な制裁をやめよ! 即時無条件の国交正常化を!
・侵略美化の策動反対! 排外主義を許すな!
・中国、南北朝鮮などアジア労働者との国際連帯を!
・日米安保条約破棄!

日和見主義を一掃して革命政党の建設を勝ち取ろう!
・連合中央指導部の労資協調路線を打ち破り、ストライキで闘おう!
・「福祉国家論」は幻想だ!
・米帝国主義を美化する共産党を打ち破れ!
・労働運動は独立・自主の政権めざす国民運動の組織者に!
・安倍政権の最大の支柱、公明党のペテンを暴露しよう!

・先進的労働者は日本労働党に結集しよう!
・全世界の労働者階級は団結し、中小諸国・人民と連帯し、米国を筆頭とする帝国主義と闘おう!
第85回メーデー万歳!


 全国の労働者の皆さん!
 第八十五回メーデーに際し、日本労働党は熱烈な連帯のあいさつをおくります。
 世界資本主義はリーマン・ショック以降の危機から抜け出せず、末期症状をさらしています。各種の矛盾は激化し、爆発の火種はいたるところに貯まっています。
 アジアでは米国と中国の争奪が激化しています。ウクライナ問題も、周辺国はもちろん、米中のつばぜり合いを促進させています。
 時代は「戦争を含む乱世」です。
 安倍首相はメーデーへの参加で労働者をひきつけようとしていますが、ダマされてはなりません。
 安倍政権は米戦略に追随して民族の前途を危うくし、アベノミクスで大企業を助ける一方で国民生活を危機に追い込んでいます。「賃上げ」を騒ぎましたが、実質所得が増えたのは一握りの大企業だけです。
 日和見主義者が振りまく「福祉国家」などの改良は幻想で、労働者階級が政権を握ることこそが唯一の現実的道です。議会選挙への幻想を捨て、断固たる闘争、強力な国民運動で闘おうではありませんか。
 日本労働党は、労働者の皆さんが自らの力で闘うことを呼びかけます。大幅賃上げなどの生活擁護の課題と併せ、独立の旗を掲げて広範な戦線を構築し、安倍政権を打ち倒す闘いの先頭に立つよう訴えます。

 1
 世界経済は、米連邦準備理事会(FRB)など各国中央銀行の金融緩和で辛うじて維持されています。これはより深刻な危機を世界中に蓄積し、破局は不可避です。
 労働者階級と人民の生活は悪化、怒りは高まっています。中東、アフリカなどのいくつかの国は内乱状況です。先進国では、労働者階級の闘争が激化しています。
 諸国は危機を押し付け合い、対立が激化しています。主要八カ国(G8)会合は破たんし、二十カ国・地域(G20)会合などの国際協調は風前の灯火(ともしび)です。
 米帝国主義の急速な衰退、資源や市場をめぐる争奪激化を背景に、世界で軍拡競争、戦争の危機が増大しています。ウクライナでは米国とロシアが激しい争奪を演じています。
 米国は、アジアの権益と覇権を守るため「アジア・リバランス戦略」で巻き返しに出ています。中国は経済大国、軍事大国となり、海洋進出などを進めていますが、近隣国との紛争も引き起こしています。
 東アジアでは、この米中の間の覇権争奪が、「新しい大国関係」という状況を迎えつつ激化しています。
 危機の中で登場した安倍政権は、米戦略の先兵を買って出ています。
 日本と中国との争いは、偶発的にしろ軍事衝突に発展しかねません。そうなれば、犠牲になるのは両国の労働者階級・人民です。
 戦争の最大の元凶、米帝国主義と闘わなければなりません。

 2
 安倍政権は、アベノミクス、地球儀俯瞰(ふかん)外交、軍備増強などを進めています。
 安倍政権はアジアで大国化として登場する野望を秘めつつ、わが国を米帝国主義のアジア戦略の先兵としています。
 国家安全保障会議(NSC)や特定秘密保護法、教育の反動的改革、集団的自衛権行使容認や憲法改悪も射程に入れ、日米同盟強化と軍事大国化を進めています。日米首脳会談では、米国は安倍政権による集団的自衛権行使容認を「支持」、ガイドライン改定など、中国対抗の危険な日米同盟強化をうたいました。
 また、円安での輸入物価の高騰、消費税増税や社会保障制度改悪、国家戦略特区や労働法制などの規制緩和、法人税減税、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉など、多国籍大企業に奉仕し、国民に犠牲を押しつけて危機乗り切りを策しています。
 売国奴・安倍政権を打ち倒し、国民生活の危機を打開し、東アジアに戦乱をもたらしかねない危険な策動を打ち破らなければなりません。
 安倍政権の「高支持率」は「アベノミクス次第」で、決して強くはありません。世界にリスクは山積し、実際には日本の実体経済は回復せず、国民生活はますます悪化しているからです。安倍政権の化けの皮は、時とともにはがれ落ちます。
 労働者階級が立ち上がり、自らの力で要求を実現すべきときです。安倍政権の進める危険な道を打ち破り、独立・自主の政権をめざして闘わなければなりません。

 3
 安倍政権と闘う上での、わが国労働者階級の課題を提起します。
 第一に、安倍政権を支える最大の政治的支柱である公明党への幻想を捨て、徹底的に批判することです。
 公明党の政治的態度は欺まんです。消費税増税も特定秘密保護法、集団的自衛権問題でも「抵抗」のポーズを演じますが、「連立維持」が大前提で、わずかな「改良」を引き出して支持者をゴマかすという筋書きは決まっています。
 公明党の下部組織、基盤の創価学会などから不満が高まっています。
 公明党が連立を離脱し、選挙協力がなくなれば、自民党は壊滅的打撃を受けます。
 犯罪的役割を果たす公明党に対し、批判を集中しましょう。
 第二に、独立・自主の政権を樹立する闘いの重要な一部として、日米軍事同盟強化と闘う沖縄県民を支持し、連帯して闘うことです。
 沖縄県民は「再び戦争の最前線に立たされる」と危機感を強め、保守層を含む「オール沖縄」で団結し、基地建設反対などで闘っています。安倍政権は追い込まれています。
 労働者階級は沖縄県民の闘争と連帯し、米国のアジア・リバランス戦略と闘いましょう。安倍政権の対米従属で中国敵視の戦争政策を暴露し、安倍政権を打ち倒しましょう。
 第三に、労働者階級の団結と闘争の前進を闘い取ることです。
 まずは、労働者階級の生活を守るため、正規・非正規、官・民、大企業・中小零細企業などすべての労働者の大幅賃上げと、雇用確保の闘いを発展させることです。
 二〇一四春闘の結果は(民間中小で闘いは続いていますが)連合中央などの指導部が財界や安倍政権に幻想を抱いて頼る限り、満足な賃上げはできないことを示しました。
 財界追随、安倍依存から脱却して闘う以外に生活は守れません。
 また、労働者階級は安倍政権の下で苦しんでいる農民、中小零細の経営者など広範な国民諸階級の切実な要求を支持し、ともに闘わなければなりません。労働者階級は、国民諸階層の政治的な支持を得てこそ、効果的に闘えます。
 さらに、外交や安全保障、進路の課題でも積極的に闘わねばなりません。労働者階級が指導権を握り、支配層の一部を含む広範な統一戦線で独立・自主の政権を樹立してこそ、アジア諸国から信頼を得られます。
 わが国労働運動をこうした方向で変革するには、諸党派・諸潮流が連携して闘うことが必要です。
 労働者階級は、議会主義への幻想を捨てなけれはなりません。民主党政権の裏切りと崩壊を見るだけでも「選挙で世の中を変える」ことは不可能です。連合中央幹部などが振りまく「福祉国家」論は幻想で、自国政府打倒に革命的に立ち上がる労働運動を構築しなければなりません。

 4
 資本主義は完全に行き詰まり、命脈が尽きています。
 全世界の労働者階級が革命政党を強化し、労働運動を階級的に発展させ勝利するか、帝国主義が支配を再編するか、その争いの時代です。
 本質的には、労働者階級が政権を握り新しい生産様式を建設する以外に、労働者階級、人民の苦難はなくなりません。そのためにはまず、対米従属政治を打ち破り、金融独占体の支配する国家を倒し、国民大多数のための政権を樹立することです。
 自民党と同じく財界の手先である民主党はもちろん、米帝国主義との闘争を軽視ないし否定する共産党や社民勢力では勝利できません。
 労働者階級と各階級の積極的先進的人びとは、革命政党を強化し、独立の革命のための統一戦線を発展させなければなりません。
 先進的労働者は労働党に結集し、ともに闘いましょう。

 第八十五回メーデー万歳!
 万国の労働者、被抑圧民族は団結せよ!


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