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県民の皆さん。 私は、今回の福岡県知事選挙に労働党公認候補として立候補しました中村哲郎です。今回の知事選挙は、二十一世紀に向けた福岡県のあるべき姿、県民の暮らしや営業にかかわる、きわめて重要な選挙です。 私は、前回九五年の知事選挙で、奥田県政の継承・発展をかかげ、福岡市への一極集中、大都市中心の開発政策を批判し、七万人を超える県民の方々から力強いご支持をいただきました。 麻生県政で地域格差が拡大 麻生知事の四年間は一言でいえば、県民に冷たい県政であったと思います。県内四地域の格差は一段と拡大しました。相つぐ企業の倒産や減量経営で失業者が急増しています。大型店の進出で地方の商店街はシャッターをおろし、農家は未来への展望が描けず、半数以上の市町村で人口の流出が続き、高齢化、過疎化が進みました。県財政も悪化しました。福岡玉屋の事実上の廃業、北九州市の卸売拠点をめざしたアジアインポートマートは行き詰まり、大牟田市での閉山後の地域振興策の目玉であったネイブルランドも閉園に追い込まれ、地元に大きな借金や負担を負わせることになりました。 県内に広がる不満の声 私は、この間、県内各地を回りながら、石炭六法の打ち切りを控えた筑豊地域の町長さん、大川市、甘木市、行橋市など商店街の空洞化が深刻に進む地方中核都市の商店街の役員の皆さんや不況に悩む家具工業会、倒産、リストラで職をなくした北九州市や久留米市、大牟田市の失業者の皆さん、県南の農家の皆さんを訪ねて、県政についての率直な意見、切実な声やこれからの県政のあるべき姿や方向を聞いてまいりました。 アジアと生きる福岡を 私を知事にしていただければ、次のことを実行に移します。 |
上村 和男・福岡県知事選挙対策本部長の談話
県民の皆さんに、県知事選挙の告示にあたって訴えます。
戦後最悪の不況の風が吹きすさぶなか、県民のおかれている状況はきわめて悪くなっています。職安にはたくさんの失業者があふれています。中小企業の倒産も相ついでいます。
九〇年代に入ってから年平均九百人程度だった福岡県内の自殺者は、麻生県政のもとで、九六年には一千人台に、一昨年は一千五十一人、昨年は一千四百三十四人に急増しています。平均すれば毎日四人が県内のどこかで自殺しているのです。
麻生県政が、不況で苦しむ中小零細業者や失業者にはきわめて冷たい県政であることは明らかです。今回の知事選挙は、労働党・中村哲郎の闘いでありますが、県民大多数の利害をかけた闘いであります。
この際、労働組合の指導者の皆さん、また、組合員の皆さんに訴えたいと思います。
福岡県政は、戦後一貫して保革で争われ、財界・自民党に対抗して、皆さんは、県民大多数の側に立った県政をこれまでも実現してきました。福岡県民は県政民主主義の歴史と伝統をもっています。それは、皆さんの苦闘の歴史でもありました。しかし、前回にひきつづき今回も自民党との相乗りと、現場では割り切れない思いがあると思います。労働党は、長期的には、皆さんとともに県民大多数の立場にたった県政を共同で実現するようにしたいと願っています。
堕落した共産党に期待をよせることはできません。「国いいなりで財政破たん、県民いじめの福祉きりすて」という彼らの主張は、麻生県政の本質と県民各階層の利害の対立をおおい隠す反動的なものです。
今回の県知事選挙は、二十一世紀にわたる福岡県民の生き方にかかわる重要な選挙です。どうか県民の皆さんの絶大なるご支持と、中村哲郎への投票をよろしくお願いします。
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