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労働新聞 2019年1月25日号・4面

九州/
今年を「行動の年」と決意

 党九州地方委員会主催の新春講演会・旗開きが、一月二十日、福岡市で各界の来賓や支持者、各県の同志たちの参加で開催された。
 第一部の新春講演会では、党九州地方委員会の平石義則同志があいさつした。
 講演に立った大隈鉄二議長は、新年のあいさつの後、「現象だけでは本当のことはつかめない。物事の奥深い基礎をつかむことが大事だ」と述べた。
 最初に、増え続ける世界の難民の状況などをあげ、「人民の大多数の生活は堪えられなくなっている」と指摘し、「腹立たしい気持ちを持たざるを得ない」と怒りを示した。
 そして、新年に際してわが党が訴える内容を明らかにし、決意を表明した。
 続いて、「急激で複雑極まりなく変化を遂げつつある世界、その情勢把握の観点と具体的論点」について話を進めた。
 ペンス米副大統領の発言などを取り上げた後、「池上彰の大岡山通信」(日経新聞)について、「これでは歴史に学びようもない」と指摘した。
 正しく情勢をつかむには、より歴史的な観点、より本質的な観点が重要だと強調した。
 次に、技術革新は、世界資本主義の危機を一層激化させ、その矛盾が日ごとに白日のもとにさらされ、最終的には「収奪者が収奪される」ことによって終わらざるを得ないと見通した。
 世界情勢の結論として、危機の奥深い基礎は供給力と購買力の矛盾、激化であること。フロンティアが尽きていること。技術革新は、進行中の危機を一層激化させ、資本主義の終焉を早めると述べた。
 焦点の米中関係では、「結局は、持久戦に持ち込まれたというのが、昨日、今日の流れ」と指摘し、「中国は少々の譲歩をしても構わない、技術革新は続けられる。両三年持ち応えられるかどうかが山になる」と見通した。
 そして、国内情勢の展望では、安倍が世界を駆けまわって反中国策動をやって、米国と運命を共にしようとしていることや、公明党が政権に注文を付けながら、猿芝居をやっていることなどを前提に、「選挙一辺倒でなく、議会内闘争と議会外闘争とを結合し、壮大な国民運動を構築すべきだ」と訴えた。
 とくに「労働運動がなければ、議席を一つや二つ増やしても天下は変わらない」「今度危機が来れば、日本は世界の中で一番対応できない」、その時とてつもない危機がシワ寄せされるとすれば「行動以外に何ができるか」と強調した。
 また、共産党の犯罪性を厳しく指摘、「帝国主義、安倍政権と闘う上での第一の敵」と結論づけた。
 最後に大隈議長は「もはや弁舌ではなく、今年は行動を組織する仕事を始めたい」と力強い決意を述べて講演を終えた。
 二部の「旗開き」は、最初に来賓からあいさつを受けた。
 社民党福岡県連合を代表して末広晃総務部長は、「安倍政治を終わらせるために共にがんばりたい」と述べた。平和・人権・環境福岡県フォーラムの前海満広事務局長は「安倍一強体制を倒すために課題はたくさんあるが、労働組合や市民団体、労働党の皆さんとも力を合わせて、この一年も共に闘っていく」と訴えた。原竹岩海・福岡県議会議員は、「安倍政権は日本を売りと飛ばしている。議会の壇上からも社会正義を堂々と訴えていく」と述べた。
 パーティーでは、堤信博・広範な国民連合福岡県世話人が「日本の政治を変えるために日本労働党が闘いの先頭に立ってその役割を果たされたい」と乾杯の音頭を取った。
 各界からのあいさつに移り、最初に豊福保夫・新社会党佐賀本部書記長は「労働者階級の解放に向かって『何をなすべきか』をお互いに考えていきたい」と決意の一端を述べた。
 次に、防衛大学校人権侵害裁判を闘っている原告の母親が登壇。涙ながらに防衛大学校内での人権侵害の実態や裁判の経過を報告した。
 広範な国民連合・福岡を代表して、樋口茂敏・県世話人が「対米従属、国民犠牲の安倍政権打倒のためにがんばっていく」と決意を述べた。
 地方議員からは、阿部靖男・筑紫野市議会議員が紹介され、統一地方選挙での勝利に向けて決意が表明された。松崎百合子・大野城市議会議員は「生活する人びとや労働者の生活向上、平和・環境を守るために共にがんばろう」と訴えた。
 上村和男・筑紫野市議会議員、柿野義直・みやこ町議会議員が決意表明した。
 九州各県や広島の同志たちが次々に発言、「今年もさらに馬力を出し、仲間を増やしていきたい」と力強く決意を述べた。
 閉会に当たって、中村哲郎・党福岡県委員長が「大きな前進を遂げるためには党の拡大・強化が必要だ」と結んだ。
 最後に、現場の同志が音頭を取り、力強い団結ガンバローを三唱、参加者全員で「インターナショナル」を斉唱して閉会した。
 九州地方委員会の旗開きは意気高く成功した

【祝電・メッセージ】(要旨)
・福岡県農業協同組合中央会会長 倉重博文
 国会における十分な審議もなく、国民への説明責任を果たさないまま、新たに「日米物品貿易協定(TAG)交渉」も開始されることになりました。まぎれもなくFTA交渉そのもので、生産者や農業団体は強く反発しております。我が国農業の持続的発展を実現する農業政策の確立に向けて、国民の皆様からの理解を得ながら継続的な運動に取り組むことが必要と考えております。国民各層との幅広い連携のもと、TAG等の国際貿易交渉ならびに農業に関わる規制改革により、国民の「食と暮らし・いのち」が脅かされることのないよう、運動を展開していく決意であります。

・福岡県教職員組合連絡協議会議長、福岡県教職員組合執行委員長 辻傑
 不都合なことを隠そうとする人たちが「道徳は大事」と叫んでいます。権力を持った人たちが国民に道徳を求めるとき、その裏側には危険な企みがあると思います。小学校では昨年から、中学校でも今年から道徳が「特別の教科」となりました。自由に発言したり、自主的な判断で行動する人に対するバッシングが強まっています。 一方、自分の素直な本当の気持ちを隠し、権力に対し付度する人が増えています。そこに道徳の教科化の本当の狙いがあるのです。教育改革の裏で進められていることを理解いただき、私たちと共に歩み、行動してくださることをお願いいたします。

・佐賀県平和運動センター議長 石橋正純
 私たちの運動は原発再稼働反対、沖縄辺野古新基地建設阻止の闘い、佐賀空港へのオスプレイ配備反対の闘い、改憲阻止の闘いなどに直面しています。対米従属、日米軍事一体化を許さず、「国民の合意なき国策」の強要や「戦争をする国」へと実き進む安倍政権の暴走に抗し、国民的なたたかいのうねりを今こそ作り出す必要があります。ともにがんばりましょう。

・衆議院議員 山内康一
・衆議院議員 稲富修二
・参議院議員 野田国義
・参議院議員 古賀之士

・福岡県知事 小川洋
・福岡県議会議員 原竹岩海
・福岡県議会議員 岩元一義
・福岡県議会議員 吉武邦彦
・福岡県議会議員 野田稔子

・飯塚市長  片峯 誠
・筑紫野市長 藤田陽三
・太宰府市長 楠田大蔵
・大野城市長 井本宗司
・川崎町長  手嶋秀昭
・みやこ町長 井上幸春


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