労働新聞 2003年6月15日号 青年

社会変える一歩踏み出す
日本労働青年団に入団して

信念をもって活動したい
大学生 木渡 喜子

 私は、先月Aさんの紹介を受け労働青年団の一員となりました。私の住む地域では、私一人ということで不安はありますが、自分のできることを精いっぱいがんばっていきます。
 私が労青団に入ったのは、これまでにさまざまな人びとと交流してきた結果であるといえます。平和問題・沖縄の基地問題に取り組んでいる人たちとお会いする中で、私の社会に対する視野が少しずつ広がり、その経験は、自分自身を社会に役立て、生かしていきたいという思いへと繋がっていきました。
 人が人として生きていくには、自分自身に対する存在意義を何らかの形で発見することが大切です。社会の中での役割はそのためにあると思います。そして、役割を得るためには、それを獲得できる環境が不可欠です。
 私は、今まで生きてきた中で、この環境のことをもっとも重要視しています。このような私を、社会の中で役立てるには、まず社会に働きかけることが重要で、労青団へ入ったのはその入り口です。
 労青団の中でさまざまなことを学び、今の未発達な状態から社会の一員として行動を取れるような自分を獲得していきたいです。
 行動を起こすことは、一見、自己満足だと思われたりもします。しかし、人の行動は可逆性のものであり、何らかの形で社会に影響を及ぼしているものです。そんな信念を抱きながら、これからの活動に取り組んでいきたいです。 

社会の本質見抜く力を
大学生 叶 水菜

 今の社会のあり方には違和感や不安を感じて生活しています。さまざまな問題がありますが、私はとくにこの国の食料自給率の低さにとても危機感を覚えています。
 現代に暮らす私たちは自分で食べるものすら自分ではつくれません。そして、そのことに気が付いてる人はどれだけいるでしょうか。私たちは本来の生きるすべを忘れてしまっていると思います。
 お金で欲を満たすことのできる世の中、食べ物は当たり前のようにスーパーに並んでいる。住む家はお金を出せば手に入る。着るものはどこかの国でつくらせたものを買い、着る。消費するだけの毎日で、生み出すものはゴミとお金。自分の手でつくり出すこと考える余裕もない。
 こんな社会に生きていて、おかしくならない方がおかしい。
 もう少し自分がどう生きるかを見つめ直す時間を持ちたい。無関心でいることは楽ではありますが、その楽さは決して良いものではないのです。この社会で私たちは、その本質を見抜いていかなくてはならないと強く感じています。


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