労働新聞 2003年5月25日号 10面・青年

空白県に仲間が増えた
学生は社会変革を求めている
党と連携し、労青団の全国化を

日本労働青年団 城山 薫

 日本労働青年団を全国化するため、5日間ほど労青団の空白県であるA県に行ってきました。工作は昨年にひき続き2回目ですが、私にとっては工作に参加するのは初めてです。
 A県では毎年、沖縄問題の集会が取り組まれており、昨年、この集会に参加した学生などに会って友人をつくりました。今年の集会に参加することと、前回会った学生に入団を訴える目的で訪れました。同時に、A県での青年学生戦線をどのように広げるか、現在どのような条件があるか、A県の条件から団の全国化へ向けて学ぶべき点があるのではないかなどを県党と議論し、工作に挑みました。
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 沖縄集会では、琉球舞踊のアトラクションや、沖縄の海上ヘリ基地反対で闘っている人による講演がありました。また、平和運動に取り組む学生から活動報告がありましたが、「他県の学生とも連携して活動を拡大し、実際の交流を通じてお互いから学びあうことの大切さを知った。全国の学生と連携したい」という報告に、とても刺激を受けました。
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 今回、昨年からの知人や新しく知り合った人も含めオルグ活動を行いました。その中で、A県に新しい労青団の仲間が増えました。
 オルグでは、主にイラク侵略戦争などについて話し、労青団がこの間イラク侵略反対で取り組んできたデモなどのようすを、写真を交えて伝えました。沖縄問題や平和について関心がある人で、それとつながって共感してもらえたのだと思います。
 新しい仲間は、「今の不安定な社会の中で、多くの人びとが不安を感じていると思う。その中で一人ひとりが行動していくことが重要だと思う」と話してくれました。
 短い工作期間の中でどこまで拡大できるか、正直不安でしたが、この成果は私たちの自信につながりました。今後、県党と連携しどのように活動を発展させるかが重要だと思います。これを第一歩にさらに仲間を全国に増やしていきたいと思います。
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 今回、初めて違う地域で活動しました。さまざまな土地で、多くの学生が自分たちの立場から社会に触れ、何かしら矛盾や不安や怒りを感じ、社会を変えたいとの思いをもっています。集会での高校生との出会いや、オルグを通じてそれを直接感じました。日常の現場を離れて、いかに学生運動を全国的に広げていくことが重要かが分かりました。
 そして、学生のいろいろな活動がある中でも、学生に他の社会階級・階層との連携を呼びかけ、社会のさまざまな問題を解決するためには根本的に政治を変えることが必要だと訴えられるのは、労青団しかないと感じました。これこそ労青団に求められる活動だと思います。
 社会の階級構造が学生に反映しているという矛盾に学生が気づいたとき、そのエネルギーは社会を変革する力を発揮します。それを1人でも多くの学生に訴え、労青団の全国化、日本学生運動を発展させていきたいと思います。


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