労働新聞 2003年4月5日号 通信・投稿

飛躍的に行動を拡大し、
学生は先頭に立って闘おう

イラク戦争反対、関西で行動

日本労働青年団京都府運営委員会 松岡 美香

 米国によるイラク侵略戦争が間近に迫った3月18日、また開戦直後の20日、京都と大阪で学生の緊急行動を行いました。
 18日は集会とデモを行ったのですが、ブッシュがイラクに対し48時間以後に攻撃を行うと最後通告を行った直後だったため、緊急にもかかわらず40人以上が集まりました。また、当日の朝刊に行動の告知が掲載されたため、飛び入りで参加してくれた人たちもいました。
 集会では、米国は攻撃をやめるよう、そして小泉は米国支持をいますぐ撤回するよう、各大学の学生が次々に訴えました。引き続いて行ったデモは、参加した学生がそれぞれシュプレヒコールを担当、またアピールしながら歩き、差し迫った状況を受けて熱い訴えが続きました。また、町の人びとからも注目され、中には手を振ってこたえてくれる人もおり、この戦争に反対する国民感情の高まりを感じました。
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 20日には、集会と大阪の米領事館への反対行動を予定していたのですが、集会の約1時間前にイラク開戦が報道されました。急きょ抗議行動に切り替え、集会と米領事館、自民党大阪府連への抗議行動を行いました。
 集会の場でビラまき宣伝も行い、領事館へいっしょに行こうとも呼びかけました。ビラを受け取ってくれた学生が、「今日は予定があって領事館へ行きたいが行けない。後日行動に参加したい」と声をかけてくれたり、カンパを手渡してくれた女性もいました。
 橋の上での1時間の宣伝を終え、領事館へ向かいました。大阪でさらに知り合いの学生らが合流し、約20人で領事館へ着くと、すでに労組員などの抗議の声が渦巻いていました。騒然としていて抗議の申し入れをできるような状況ではなく、私たちも合流して抗議声明文を読みあげ、いっしょにシュプレヒコールを行いました。
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 続いて、米国に追随するわが国小泉政権への抗議を示すため、自民党大阪府連に対して抗議の申し入れを行いました。職員2人がビルから出てきたものの、読み上げようとする私たちに「読み上げなくてもいい。あとで読むから」など誠実さに欠ける対応で、参加した学生の怒りを買っていました。とにかくマイクを使って読み上げ、声明を手渡しました。
 その後、シュプレヒコールを何度も繰り返し、街頭の人びとにもイラク戦争協力を行う政府に反対しようと訴えました。横断幕やカラフルなプラカードを持参しての行動で、街頭の市民からも注目されていたと思います。その後、領事館へ戻り夜遅くまで抗議を続けました。
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 参加した学生の声を聞いていても、「こんな米国は許せない」「日本の先行きに不安を感じる」「いま行動をしなくていつするのかと思った」など米国の侵略戦争、そしてそれに徹底して追従するわが国への不安・怒りと、どうにか変えたいとの思いが多くの学生に急速に広がっていることを感じます。
 今後も関西の学生に呼びかけ、この侵略戦争に反対する学生運動の飛躍的発展と同時に、闘う学生の労青団への結集を強く呼びかけていきたいと思います。そしてわが国の進路を根本的に転換させる国民運動の先頭に立って闘います。全国の青年学生は団結していまこそ行動しよう!


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