労働新聞 2002年10月15日号 青年

国民連合大阪総会に参加して
各界と連携して闘うぞ
国民生活の厳しさを実感

日本労働青年団 今井 芳恵

 10月6日に行われた自主・平和・民主のための広範な国民連合・大阪総会に、友人らと共に参加しました。
今回の総会では、日朝問題、小泉改革、日米安保問題について活発な発言がありました。総会へは昨年に続いての参加になりますが、労組や中小企業、失業者などからの発言を聞いて、国民生活はこの1年よりいっそう厳しくなっていると感じました。
 全港湾の人からは、今の米国主導のグローバル資本主義下で港と港の国際的な競争が激化し、それによって労働者が厳しい状況に追い込まれているという話がありました。また、生コン組合の人からは、中小の生コン企業が共同組合に加盟し、セメントメーカーなどの支配に対抗しているが、業種別の闘争や地域闘争から進めて全社会の経済・政治の民主化を求める闘争が必要であるとの訴えがありました。
 失業者の発言は、とりわけ印象的でした。「職安で国民連合が署名していて知り合った。行政への要請行動に参加したが、役人はまったく失業者のことなど分かっていない。どこを向いて発言しているのか。今の社会はどこを向いて政治が行われているのか!」。
 「改革」は、国民生活に耐え難い痛みを与えているのですが、学生にもその矛盾が押し付けられています。構造改革の一環として行われる「大学改革」も、一部の多国籍大企業の意向を受けたもので、多くの大学は切り捨てられようとしています。私の通う私立大でも大学間競争で生き残りを図る当局がさまざまな形で矛盾を学生にしわ寄せしています。総会に参加した国立大学の学生からは、次のような大学の実態について発言がありました。
 「今『大学改革』によって、学生の自治・自主活動への圧迫・弾圧が強まっている。東日本では大学寮やサークル棟が潰されたりしている。政府は大学を企業にとって都合のいい人材をつくり出すための機関にしている」。
 「単科の国立大学に通っているが、実際、英語の授業といってもビジネス英語中心で、文学など自分のやりたい学問ができない。しかも、TOEICという英語の資格試験で何点以上とらないと学年が上がれないというシステムまで存在する」。
 「まったく企業のための、従順な労働力としての学生をつくり出そうとしている。今後は、学生の生活と権利を守るため、学生に対する交通規制の問題から学内で取り組んでいきたい。また、有事法制反対の運動でも学生の立場で闘っていきます!」。
 今の政治は学生も含め、多くの国民を切り捨てるものでしかない。その中で、国民各層が連携して政治を変えるという国民連合の役割は、ますます高まっています。学生運動ももっともっと高めていきたいし、改革の下でその条件は広がっていると思います。
 11月の全国総会には、全国各地からたくさんの人が来ると聞いています。当日はいっそう多くの友人知人といっしょに参加したいと思います。全国の皆さん!
 大阪でお待ちしています!


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