石原行革にストで反撃

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11�12　都労連　石原行革にストで反撃

広範な都民との連携を

　東京都労働組合連合（都労連・十三万人）は十一月十二日、一時間のストライキに突入した。これは、石原都政が賃金・一時金を年間四十三万円以上引き下げようとすることに反撃したものである。石原知事は職員だけではなく、八日の来年度概算要求にあるように、シルバーパスの有料化、老人福祉手当の見直しなど福祉・教育・医療などでも都民へ犠牲を押しつけようとしている。都労連はストライキなどで断固闘うと共に、石原都政の犠牲となる広範な都民、中でも中小商工業者などと連携して闘わなければならない。都労連のスト前日の決起集会には、行革攻撃がかけられている札幌から福岡までの全国十一政令都市の市労連代表も参加し、都労連の闘いを激励した。都労連は十七日にも二時間ストを構えており、石原提案の白紙撤回を求めて奮闘している。労働党東京都委員会は、集会参加の労働者に激励の宣伝活動を行った。

　スト前日の十一日、都労連は都庁前で「九九賃金闘争勝利第九波総決起集会」を開催した。
　都労連の矢沢委員長は「石原都知事は、われわれ労働者をさげすみ、労働者の権利を踏みにじっている。しかも人事委員会勧告さえ無視する違法な賃下げを強行しようとしている。この闘いは、労働者の権利を守る闘いであり『労働者宣言』としてのストライキだ」と、闘いに正義があることと不退転で闘い抜く決意を表明した。
　石原知事は「公務員は賃金が高いから、賃下げは当然」「ホームレスになるよりはましだろう」などの暴言をはきながら、都労連とまともに交渉もせず、財政再建プランを一歩も譲らず、団体交渉を放棄するなどの暴挙を繰り返している。
　さらに、石原知事は「聖域のない事業見直し」として、各局予算要求では、福祉・教育・医療・住宅などでも都民へ犠牲を押しつけている。来年度予算では、シルバーパスの有料化、老人福祉手当の廃止、乳児医療の有料化、都営住宅の建設中止などが出されている。しかも、その一方で投資的経費はバブル前の一・五倍に膨れ上がっている。
もともと都財政の赤字は、臨海再開発など大企業のための大型開発が原因である。団交で都労連が「財政赤字の原因について追及せずに、財政再建はありえない」と何度も要求しているが、都はまったくこの問題に触れないだけでなく、石原知事は「臨海部再開発が都の活性化の起爆剤」などと発言している。都は大企業のために、膨大な都財政を開発事業につぎ込もうとしている。都財政の赤字の原因は大企業優遇の財政にあり、そのツケを職員と都民の犠牲で乗り切ることなど許されない。都労連のストライキは道理にかなった闘いである。

決起集会における決意表明

都高教
　都は定時制、全日制高校のうち四十三校を統廃合し、十八校にしようとしている。石原知事は都立高校無用論、民営化論を打ち出しているが、自治体による教育の放棄であり断じて許されない。
　都高教は、この問題で十月十五日、一時限のストライキを闘った。本日も都高教は日比谷野外音楽堂で、全力動員による決起集会を行っている。石原行革を白紙撤回させるために全力で闘う。

都立大・短大職組
　われわれは小さな組合で、あまり闘わない組合だが、石原行革には本当に怒りが高まっている。大会におけるスト権批准投票は九四％という高批准率になったのも、その表れだ。
　石原知事は、職員や都民に犠牲を押しつけさらに都財政を大型開発につぎ込もうとしている。都政を私物化し、東京を巨大な城にしようとしている。都政を私物化する知事は、必ず都民から見放されるだろう。

都庁職
　都庁職は都労連の百万枚ビラ配布と別に百五十万枚のビラを配布した。そのビラにつけたアンケートが、続々返ってきている。アンケート結果では、石原行革に五八％の人が反対している。また、臨海部再開発については、七二％の人が見直せとしている。
　われわれの主張が都民の中に浸透しだしている。われわれの闘いは、労働条件を守るだけでなく、都民の生活を守るものでもある。都民との連携をいっそう強めて闘うことで勝利はわれわれのものだ。

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11�12 都労連 石原行革にストで反撃

広範な都民との連携を

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