990905


組合員からの通信

全国一般全国大会に参加して

解雇をやめさせ、失業者を出さない闘いを


 福岡で開かれた全国大会に初めて参加しました。大会の様子と感想を送ります。

 冒頭、松井委員長のあいさつがあり、「反失業闘争、春闘再構築に取り組み、賃金と待遇の機会均等を目指す」ことや組織拡大、平和、政治の問題について問題提起があった。来賓として連合の笹森事務局長は、「一時、賃上げを見合わせて雇用を守る」「総額人件費を考えるべき」「政労資の痛みの分かち合いを」など、「連合は春闘を再構築する」と断言しながらも、はっきりとしない発言だった。二日目の討論の中でも、「笹森事務局長は途中退席せずに、われわれ中小労働者の闘い、実情を聞き、連合の方針に反映させるべきだ」との発言があった。

 九地本から闘争報告があり、福岡アサノ生コンの不当解雇撤回闘争、岩手、香川の自動車教習所からの報告があり、未解決争議へ会場からカンパが手渡された。

 反失業闘争では「十二万人の雇用創出を、と言っているが、それよりもリストラ、解雇をやめさせ、新たな失業者を出さない闘いこそが必要だ」「平和、民主主義を守り反動立法反対の闘いに連合中央がもっと積極的に取り組むよう、連合内で働きかけること。また、全国一般中央も、もっと積極的に平和運動に取り組むことなどが必要ではないか」などの意見が出された。また、改悪された労働者派遣法の施行で「『雇用なき労働』が増える。働く者の権利が奪われることであり、闘う」との発言もあった。

 中小労働者は、最初に犠牲が押しつけられる部分であり、生活と権利を守るために闘わざるを得ない。闘ってこそ組織は強く、大きくなる。そのためには中央、地本の幹部が未組織、末端の意見をくみ上げて、文字どおり泥にまみれて奮闘しなければならない。また労組活動家に展望を与える方針を明示すべきだ。

 本大会は、新ガイドライン関連法成立後という注目すべき大会であり、闘う組合を目指して、十分とは言えないが、その気運は高まった。闘いようはあると感じた大会だった。(T)


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