「港湾には不況は無関係」は昔のこと(福岡)
26日はぜんぜん仕事がなく、ストライキにはならなかったが、それぞれ職場単位で集会を開いた。統一要求は2万円だが、私たちの港ではゼロ回答だった。すでに連合大手の回答が出ているが、彼らはベアゼロでも定昇がある。俺らは定昇がない。ベアゼロといったら全くゼロで、中小はそういうところが多い。だから大手のゼロと俺らのゼロはまったく意味が違う。
コンテナがだいぶ落ち込んで、荷が減っている。昔は、「港湾には不況は関係ない」と言っていたが、最近は厳しい。特に福岡は東南アジアからの荷が中心なので、韓国、タイなどの影響でかなり落ち込んでいる。
港湾の規制緩和について、6月に最終とりまとめが出されようとしているが、規制緩和で一番影響が出るのはわれわれ。これまでリストラについては中央で交渉してきたが、横浜で中央に相談なく希望退職を募ってきた。規制緩和で一番影響出るのはわれわれで、俺らが「全く要りません」ということになったら、それこそ反合理化の闘いをやらなければいけない。
生活を守るため、みんな真剣(大阪)
今春闘は、どの企業も低額回答。賃上げゼロ回答の企業も出るなんて、かつてなかったことだ。
私たちも、低額回答打破、またガイドライン法案や規制緩和の撤回を求めて、時限ストライキを行った。就業時間内にくいこむ職場集会では、分会長の発言を受けて、港湾業界がかかえている課題、組合活動のあり方などを皆で討論しあった。
失業者が300万人を超える時代、「いつ、自分たちの身にふりかかってくるかもしれない」と、職場の不安感は高まっている。自分たちの生活を守るために、みんな真剣にならざるをえない。
これまで組合活動の経験が少なかった私だが、企業との交渉に参加する中で、いい勉強をさせてもらった。
賃上げ要求とあわせて、職域の確保や雇用の安定のために、日常の組合活動で自分たちの基盤を固めることが大切に思う。
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