990405


99春闘勝利
「こんなの春闘じゃない」と怒りの声も
総力戦で闘い抜こう



 九九春闘は後半戦に入り、中小労働組合での闘いが続いている。三月二十六日には、私鉄総連に加盟する三十二組合と、全港湾が全国でストライキに突入。私鉄では三十一日にもストが闘われた。大企業ではかつてないリストラ、人減らし計画が次々と打ち出され、賃金も雇用も切り捨てられるなか、二十三日にはブリヂストン本社で社長に抗議して労働者が割腹自殺する事件も起きた。労働組合の存在が問われている。資本と真っ向から対決し、労働者の雇用と生活を守らなければならない。

連合 要求実現・解決促進で中央総決起集会

 三月二十六日、連合は「要求実現・解決促進中央総決起集会」を東京・日比谷野外音楽堂で開催した。雨の降るなか、三千人が集まった。

 主催者としてあいさつに立った榎本・会長代行は「かつてない厳しい情勢の中で、先行組合は少なくとも最低限の歯止めをかけた」と、九九春闘前半を総括した。そして、「闘いはこれからが正念場。中小そして官公労働者の闘いにつなげて、最後までがんばろう」と訴えた。

 笹森・事務局長は、春闘情勢を「賃上げは約七千円、ベアは八百円がこれまでの集計結果だ。四月六日には、連合として歯止めの水準を明確に提示する。中小・地場を含め連合八百万人全体の力で闘い抜こう」と報告した。

 中小共闘センター代表の服部・副会長は中小組合の春闘について、「中小は、例年ならこの時期までに三分の一から半分が決着しているが、今年はまだ一割から一割五分の決着しかついていない。四月決戦を闘う上で、連合、構成組織、地方連合会が三位一体の臨戦態勢が必要だ。それには連合加盟四十五単産の中小共闘センターへの参加が必要。総力戦で闘い抜こう」と力強く訴え、会場の労働者から「そうだ!」など、支持する声が飛んだ。

 関東八地方連合会のリレーアピールでは、埼玉の代表が「こんなの春闘じゃない! リストラで何千人もの合理化が発表されているが、もともとリストラはイコール首切りではないはずだ。本当ならば今日のような集会はゼネストを打って、赤旗をたてて闘うべきだ」と力強く訴えた。

 最後に、「九九春闘は労働組合の踏ん張りどころの闘いです。さあ! 追い上げるぞ」とする集会アピールを採択し、団結ガンバロウで終了した。


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