990315


交運労協、連合交運部門
交運労働者の総結集で
規制撤廃の流れ変えよう


 全日本交通運輸産業労働組合協議会(交運労協)と連合の交通運輸部門連絡会は三月十日、「九九春闘勝利総決起集会」を東京で開いた。

 会場には私鉄総連、運輸労連などの連合加盟組合と、国労、全港湾、全日建運輸などの二十二組合から約七百人が集まり、春闘勝利へ向けて団結を固めあった。

 主催者あいさつでは、交運労協議長の坪根・私鉄総連委員長が、「従来とまったく違うのは、交通運輸労働者のいっそうの総結集をめざして、交運労協と連合交通運輸部門の共同開催になったこと。われわれの労働・生活環境は危機的な状況に追い込まれており、交通・運輸部門への需給調整規制撤廃の流れが、私たちの産業、雇用と生活を危うくしている。この流れを変えることが、交通・運輸労働者の九九春闘でいちばんの課題だ」「日本経済や産業を取り巻く環境は厳しいものがあるが、私たちの生活実態はもっと厳しい。この状況を受け身でとらえて見過ごすことは許されない。人を減らすリストラ策だけで乗り切ろうとする経営者は失格だ。いま求められているのは個別企業の雇用責任であり、犠牲を働く私たちに一方的に負わせることは認められない。厳しいときこそ、今日まで積み上げてきたすべてをかけて闘い抜こう」と呼びかけた。

 連合を代表して鈴木・副会長は、「政府は景気回復の胎動が聞こえるなどといっているが、私たちの生活にはそんなことは感じられない。今こそ賃上げをして、百万人の雇用を創出し、社会保障の改悪ではなく、改正をさせなければならない。厳しければ厳しいほど、労働組合の真価が問われるという思いを強くもって、団交に当たっていきたい」と決意を述べた。

 島田・交運労協事務局長からは、交通・運輸労働者の九九春闘における要求は四点で、1三%を中心とする賃上げ、2労働者の権利と雇用の確保のための協約締結、3週四十時間制の完全実施、労働時間短縮、4この部門で働く労働者のための総合的交通政策、と報告された。

 私鉄総連から「中小組合は三月二十三日を指定回答日とし、二十六日、三十日にストを打つ構えで準備している。またハイタク部門は三十日を回答日、四月九日のストライキを準備している。組合員は私鉄総連の旗の下に固く団結して、満足できない回答の場合はストを打つ決意で春闘を闘おう」と決意表明されるなど、組合のわくを超えて団結し、闘う決意に満ちた集会となった。


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