九九春闘が本格スタートし、各ナショナルセンターや産別で決起集会などが行われている。「雇用か賃金か」という資本側の攻撃を打ち破り、賃上げ、雇用確保をかち取るため、積極的に闘おう。
私鉄総連の青年女性協議会は二月十八日、東京・日比谷野外音楽堂で「九九春闘勝利 私鉄青年女性総決起集会」を行った。全国から千四百人の青年・女性が集まり、春闘勝利をめざして団結を固めあった。
集会開会前には、うたごえサークルの指導で参加者全員による合唱が行われた。「私鉄の仲間たち」や「このきずなさらに強く」などの私鉄労働者の団結を呼びかける歌のほか、「がんばろう」「インターナショナル」などの労働歌も歌われ、雰囲気を盛り上げた。
集会では、北海道から沖縄まで全国から参加した組合員から決意表明が行われ、「闘争宣言」を採択した。
「闘争宣言」は、「私達の生活・職場実態は不況や規制緩和などによって合理化攻撃に拍車がかかっている。『人員が減らされ疲れても休みが取れない』『基本賃金が低いためにどうしても時間外手当に頼った生活になる』など『ゆとり・豊かさ』とは程遠いものとなっている」と告発、「私たちは九九春闘勝利に向け、創意工夫した取り組みを全国の職場から展開し、要求額一万三千円をめざし、力一杯闘わなければならない」「要求貫徹に向け、ストライキを含むあらゆる戦術設定で、最後まで粘り強く闘いぬく」と力強く述べている。
集会と並行して日本バス協会や運輸省、警察庁、労働省への要請行動も行われた。
集会後はデモ行進が行われ、銀座などの繁華街に青年・女性労働者の若々しいシュプレヒコールが響いた。
関西・電車運転手（26歳、男性）
これまで組合には入っていたけれど、こういう行動には参加したことがなかった。デモもこれから初めて経験する。
先ほど労働省への要請行動に参加させてもらった。正直、必死だったけど、いい経験をさせてもらったと思う。
給料は２０万円ぐらい。駅勤務、車掌、運転手と昇格すると昇給もするが、車掌から運転手に上がる額がほんまに少しずつ。基本給、ベースアップが低いから、時間外手当に頼る生活ですね。集会に来て、みんなのせっぱ詰まった勢いが感じられる。他の産業に比べても賃金が低いし、上がってないから、みんなもう必死だよね。
駅勤務の入社当時、時限ストがあったが、午後からの出勤だったので、自分はなにもしなかった。ストライキやってみたい。春闘でほんまに納得いかへん回答だったら、やってみたいと思う。
山梨県・バスガイド（26歳、女性）
私たちの給料は、基本給にガイド手当、業務手当、年齢給がついて、１６から１８万円ぐらいかな。会社が寮費を全部負担しているけど、そうじゃないとやっていけないよね。
仕事は泊まりになることもある。四国、岩手、鳥取ぐらいまで行ったことがある。ずっとバスに乗りっぱなしで、トイレ休憩、食事休憩があっても、ガイドは休憩じゃない。トイレに行く時間くらいはあるけど。続けて泊まりの仕事が入る場合もある。続くときは４本泊まりとか。１泊２日に２泊３日行ったり、それが続いたり。
それから本当は５時前出勤、１０時以降労働は禁止なのに、夜１０時すぎるのを知っていて仕事をさせられることとか、すごい許せない！ 未明の３時半から仕事の時もある。そんなときは３時には寮を出ないといけない。
今日のような集会は若い人が多くて気合いが入っていいよね。おじさんたちはあきらめが入っちゃってるのか元気ないから。
千葉県・保線（23歳、男性）
保線なので夜の仕事が多い。夜の仕事はきついけど、時間外手当がつかないと、給料は１０万円ぐらいで生活できないからやるしかない。時間外がついても１２万円ぐらい。できるもんなら夜は仕事したくないけど、一人暮らしで大変だし、時間外に生活を頼ってるわけだよね。
ストライキの経験はまだないけど、私鉄総連がやるといえばやるしかない。今はストライキやると社会的にたたかれちゃうし…。お客に「お前らだけ苦労してるわけじゃないんだからなにしてるんだ」って。本当はストライキやればいいんだよね。
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