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国労貨物

年末手当獲得で総行動

笑顔で正月迎えたい


 国労全国貨物協議会は十一月二十日、東京・後楽園で「年末手当三・七カ月満額獲得貨物総行動」を行い、全国から組合員が結集した。行動には国労闘争団からも駆けつけた。

 まず、JR貨物本社近くで集会が開かれ、これまでの闘争経過報告や、年末手当満額獲得へ向けた決意表明が行われた。

 全国貨物協議会議長の久松不二夫氏は闘争経過を報告し、「年末手当要求の満額獲得に向けて、三回の団体交渉を重ねてきた。JR貨物は昨日の団交で、収入状況が厳しいと強調し、十月のダイヤ改正にあわせて東海道線の輸送力増強として、百四十億円を投資してきたが、期待していたような収入増に結びついておらず、会社側は労働者はがまんしろといっている。国労は、この間の交渉で、労働者と家族の耐乏生活は限界となっていることを訴え、組合要求に誠実に答えるべきであると主張してきた。予定される回答日まで一週間ほどとなった。全国貨物協議会は全力をあげて要求満額を獲得する決意だ。正月には家族そろって笑顔が見られるような闘いにしたい」と訴えた。

 続いて、各地から集まった組合員から決意表明が行われた。

 集会後、組合員はデモを行い、本社前では「施策失敗のツケを回すな」「年末手当を支給しろ」などと、怒りをこめたシュプレヒコールをあげた。賃上げ、手当獲得は労働者の当然の要求であり、組合員の決意は固い。


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