980605


不当判決糾弾!

JRは国労組合員を採用せよ


 五月二十八日、東京地裁民事十一部は、JR不採用事件で「不当労働行為の責任はJRにある」とする中央労働委員会命令を事実上取り消し、民事十九部は「JRに責任あり」としながらも、採用命令を退ける判決を出した。

 国労、支援共闘の労働者三千人は同日、日比谷野音で抗議集会を開催した。

 高橋義則国労委員長は「国鉄分割民営化の過程で行われた不当労働行為事件は、中労委で何度も勝利判決があり、本判決を認めるわけにはいかない。判決を闘いの出発点として、全力をあげてがんばろう」と決意を述べた。

 国労弁護団の岡田弁護士は「裁判所が、JRに使用者責任ありとはっきりさせた。しかし、裁判所は政治判断で中労委そのものさえ否定した。最後は職場での大衆闘争と支援の運動が勝利をかち取る大きな力であることを改めて感じた。今後の闘いで取り返そう」と、いっそう大きな運動の発展を訴えた。


Copyright(C) The Workers' Press 1996, 1997,1998