20010725

小泉政権と対決強める
大会などで見解表明

労組は改革反対の先頭で闘おう


 労働組合の大会や中央委員会が相ついで開催されている。そこでは、春闘総括とあわせて小泉政権の評価、とりわけ「聖域なき改革」について批判が強まっている。すでにJAMの服部光朗会長が「小泉改革」とそれに同調する民主党を批判した。私鉄総連や農団労では、国の進路をめぐり小泉政権を批判、対決姿勢を強めている。

時代に逆行する小泉政権
私鉄総連 坪根 眞委員長


 靖国神社公式参拝や集団的自衛権行使の容認などの発言を繰り返す小泉政権は、いま国民の支持率が高いといっても、時代に逆行しているとしか思えない。
 小泉内閣の支持率は依然として八〇%から九〇%という驚異的な数字になっている。「改革」というキーワードがこれほど国民の心を揺さぶるのか、ということをあらためて実感したが、これまでの自民党主導の内閣との違いで、評価を得ていると言っても過言ではない。
 しかし、自民党の体質自体は何ら変わっていないのに、「改革」という言葉をとなえる人物がトップになったとたん、これだけの支持率になることに、危うさを感じざるを得ない。小泉内閣はまだ何もしていないし、何も結果は出ていないのである。真に国民のためになる改革ができるかどうか、きちんと評価する「冷静な」目が必要である。(大会あいさつより)

真の国益を守れるのか
農団労 岡田 新一郎委員長


 異常な雰囲気である。九〇%の支持率など驚き以外の何物でもない。この小泉とは何者なのか。首相が来ると伝われば、文字通 り鈴なりの人が集まる。ポスターやグッズは飛ぶように売れる。かつて政治家でこのようなフィーバーを巻き起こした例は思い当たらない。
 注意して見ると、京都議定書の問題でも、ミサイル配備計画についても米国の方針を追認するだけで、決して「ノー」とは言わない。沖縄ではまたもや米兵による婦女暴行事件が起き、国内世論の高まりでやっと犯人を引き渡すという屈辱的な経過を経ることになった。この間、政府は強く抗議することもなくことの推移を見守っただけだった。これが主権国家と言えるのか。ハワイ沖での練習船の原潜による沈没事件の時と変わらない。情けない。中国や韓国からの歴史教科書への抗議に対し国内問題への介入と反論しても、この米国への弱腰では理屈が成り立たない。沖縄の女性一人の尊厳さえ守れない政府が、真の国益や環境を守れるだろうか。(ホームページから)

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