20010705

管理職ユニオン
でっち上げ弾圧に抗議

権力の弾圧を跳ね返す運動を


 「警察の横暴はごめんだ! 公安の介入を許さない!」集会が七月二日、東京で開かれ、約百人の労働者や市民が参加した。
 一月十六日、東京管理職ユニオンが都内A社に対する団交申し入れを行った際にA社の社長らが挑発的な行為を行った。その時のA社社員のまったくの自損事故が「暴力行為・傷害」としてでっち上げられ、五月十一日、警視庁公安二課と万世橋署が東京管理職ユニオンの事務所や組合員の自宅を家宅捜索し、設楽清嗣書記長ら二人を検察庁に書類送検した。集会は、これに抗議して開かれたもの。
 主催者を代表して橋本忠治郎・管理職ユニオン執行委員長が「公安警察という組織は多くの市民にとっては何をやっている組織かまったく分からないし、説明もない。実際の人員の数もよく分からない。こうした公安警察をわれわれの運動で追及していきたい」とあいさつし、集会の基調提案を行った安部誠・書記次長は「小泉政権の登場によって構造改革と不良債権の直接償却が推進されようとしている。要するにそれは、アメリカンスタンダードに基づいて労働者や庶民に対して出血を強要するものだ。こうした中、個人加盟を広く受け入れ、企業のリストラ攻撃と積極的に闘ってきた東京管理職ユニオンに対して行われた弾圧は、抵抗と反抗を防止する意図をもって仕掛けられた政治弾圧である。これから構造改革が進行する中で、労働組合の権利を制限し奪うため、労働組合法の改悪を狙ってくるだろう。今回の弾圧に縮こまるのではなく、大胆に労働者のニーズに向き合った運動の展開が求められている」と、今回の弾圧の背景と特徴について触れた。
 その後、連帯のあいさつに多くの労組、争議団代表がたった。「同じ労働組合として東京管理職ユニオンに対して仕掛けられた今回の弾圧を、わがことのように実感している。国家権力の弾圧を跳ね返して連帯し、運動を盛り上げていく」(全国農団労)、「既存の大労組は力を失って、小さくとも闘っている組合が攻撃のターゲットになっている。こうした弾圧を許してはならない」(都職労)などの発言が相ついだ。
 集会のまとめとして設楽清嗣・書記長(被疑者代表)は「大失業時代に仕掛けられた今回の攻撃に対して断固闘う。小泉政権打倒の闘いを進めていきたい」と元気いっぱいにあいさつし、会場からひときわ大きい拍手が上がった。
 最後に「権力の弾圧を許さず、弾圧に屈せず、断固として弾圧を跳ね返し、闘い抜く」とした決議文を参加者一同の拍手で採択し、団結ガンバローを三唱して閉会した。

ページの先頭へ