20010415

中小共闘センターが春闘決起集会

もはや一歩も退けない


 連合の中小共闘センターは「解決促進支援総決起集会」を四月六日、東京で開催した。
 中小共闘センターの服部光朗代表(JAM会長)は「二〇〇一春闘については、昨年より成果を上げる決意で闘ってきた。中小共闘センターに結集する組織でも三月決着で努力し、一定の成果を上げた。だが、中小では四月以降の闘いは容易ではない。しかし、われわれの要求は生活を維持する上で最低のものである。解決水準として賃金カーブを維持し、昨年実績を確保する妥結基準を設けている。また、賃金の社会性を維持するものとして、それ以下は許さないということで三千円の最低基準を決定した。これからの闘いを力強く闘うことを誓い合いたい」とあいさつした。
 その後、決意表明が行われた。
 交通労連の茂野昌之・大日本交通労組委員長は「東京のハイタクでは、各単組の状況を見ながら、それぞれ支援行動を行うことを決定した。だが、タクシーの空車状況がごらんの通り厳しいものがある。規制緩和によって、何でもありでは生活権すら奪われてしまっている。自殺者さえ出ている。だから春闘は一歩も退けない。また、来年には改正道路運送法が実施されるが、八月に運用基準が出る。その運用基準によっては、実力行使も辞さない決意で団結している」と訴えた。
 全国一般の大森直史・東京一般書記長は「定期昇給分は、生活の一部として確保する。そして格差是正としてのベアという位置づけで闘ってきた。だが、これからが厳しい。介護保険で賃金が維持できないような福祉職場や、荷が減って職場の存在さえ脅かされているところもある。こうした中で断固闘うが、定期昇給制度を単なる個別企業の問題としてではなく、賃金の社会性を維持するものとして、連合がそうした観点での闘いを組織するよう要望する」と語った。
 CSG連合の山岸隆行・政策室部長は「中小にとっては、まさにこれからが春闘本番である。企業業績の悪化など厳しいものがあるが、それを盾に賃上げは困難だ、雇用問題ですり変えようとする無責任な経営者もいる。回答に不満なら、残業拒否やスト権確立などあらゆる戦術を行使することを決定している。すでに回答に不満があり、ストを構え前進した組合もある。ギリギリまで闘い抜く」と述べた。
 その後、四月九日から二十日までを解決促進ゾーンとして共闘体制を強化し、闘い抜くことを確認した。