20001125


JR吹田工場 炎天下30時間の踏切番

いじめ、差別を許さない

国労吹田工場分会員


 私が働いているJR西日本吹田工場での「踏切事件=管理者暴力事件」はいま、関西のマスコミで大きな話題となっている。また、全国的にも知られ、他県からの激励が寄せられている。私も集会で質問されたり、カンパまでもらったりしている。
 事件は、定時後、工場内の踏切を入れ替え作業者の指示で渡っていた国労組合員に対し、管理職が「止まれ、渡るな。おれの言うことが聞けんのか」とさわぎたてた。そして、組合員の無理矢理事務所に引きずり込みケガをさせたのである。
 その上、翌日からこの踏切に一メートル四方の白線を引かせ、炎天下四日間もここに立たせたのである。さらに交代要員として、足に障害があり杖を使って歩いている国労組合員にも立たせたのである。
 組合では、会社に対し、この管理者に謝罪するよう要求したところ、会社側は謝罪どころか、逆にこの組合員を不当にも処分した。
 私も先日、車両検査をしていたが、作業を中止して、雨の中踏切番に立たされた。日が暮れて、寒くなるし、なぜこんな事をさせられるのか、会社に対する怒りがわいてきた。
 この暴力をふるった管理職は、日頃から社員に「コラ」「アホ」と暴言をはき、ちょっとしたミスでも便所掃除、反省文を書かせるなどしている人物である。の事件で二人の組合員が、この管理職を大阪地裁に損害賠償で提訴したが当然の報いである。
 今回の事件は、悪徳管理職という問題ではなく、JR西日本の悪質な労務管理政策に問題がある。国労組合員を3K職場に追いやり、勤務時間中に管理職が堂々と国労組合員を脅して、脱退工作をしている。
 こうした労務政策には、国労以外の組合員にも大きな怒りを呼び、国労以外の仲間とも連携して闘うことが重要になっている。そのためには、国労自身が「四党合意」問題で揺れているが、団結を維持・強化することが大切なことは言うまでもない。
 会社の攻撃は焦りの現れであり、私たちが団結し、他労組とも闘いの方向を一致させ、地域にも働きかけていくことが勝利につながると確信している。

国労吹田工場分会の声明(要旨)
 誤った指導と共に、労働者の意見を聞こうとしない総務科長の行動から暴力傷害事件が発生し、被害者である国労組合員が報復的に炎天下で踏切監視を命じられ処分を強行された。
 人間らしく働ける職場を求め、損害賠償訴訟を行ったのは当然のことであり、分会は全面的に支援して闘う。
 分会は、この裁判闘争を通じ、職場の団結と統一を強化し職場の民主化をめざし総力をあげて奮闘する。


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