20000625


韓国 民主労総22万人がゼネスト

週5日労働制獲得で前進


 韓国の全国民主労働組合総連盟(民主労総・段炳浩委員長)は、五月三十一日から六月三日まで四日間のゼネストを闘った。
 これは、週五日労働制、国際通貨基金(IMF)による国民生活被害の原状回復、非正規職員問題の解決など三大要求を掲げたもので、のべ四百組合、二十二万人がストライキに参加した。
 ゼネスト初日は、全国十五都市でゼネスト勝利決意集会を開催した。ソウルでは一万五千人の組合員が参加し、政府に三大要求を実現するよう強く求めた。
 ゼネスト終了後の四日、民主労総はゼネスト勝利全国労働者大会を開き、一万人の組合員が参加した。段委員長は「三大要求が貫徹されるまでゼネストを中止することはできない」と闘争の継続を訴えた。
 民主労総は同日、ゼネストを通じて「週五日労働制は大統領が導入を認め、労働長官と与党が法案提出を約束した。賃金交渉では多くの事業所で二ケタをかち取った。大韓航空運航乗務員労組の合法化をかち取った。さらに二十四の事業所で非正規職員労働者の正規化の一歩をかち取った」などの成果を発表した。
 政府はゼネストは違法とし、十二人の組合幹部を逮捕したのをはじめ、三十六人に逮捕状を出すなどの弾圧を加えた。しかし、民主労総は果敢に闘い、三大要求実現に向けて大きな前進を闘い取った。
 ここでも、要求実現に向けて団結を固め、闘い抜くことが勝利のカギであることが示された。春闘が史上最低に押さえ込まれたわが国労働運動の指導部は、民主労総の経験に学ぶことが必要である。


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