20000305


私鉄青年女性協 青年は先頭で闘おう

春闘勝利に向け
全国から結集、決意固めあう


 春闘のヤマ場である三月中下旬を前に、各産別で決起集会などが闘われている。日本製鋼所室蘭労働組合は二月二十八日、賃金カットなどの合理化提案に対してストライキで闘った。資本の側のベアゼロ、賃下げ攻撃に対して、ストライキをはじめとする大衆的な断固とした闘争がますます必要になっている。私鉄総連青年女性協議会は、全国の仲間を集め総決起集会を開いた。


「二〇〇〇年春闘・総選挙闘争勝利、交通政策要求実現! 私鉄総連青年女性協総決起集会」が三月一日、東京で開かれ全国から約二千人の青年、女性労働者が参加した。
 住野敏彦・青年女性協議会議長は主催者あいさつとして「産業構造の変化、規制緩和の大きな波が押し寄せている。自自公連立政権は百万人雇用を約束しながら、手だてを打っていない。日経連は七年連続のベアゼロだけでなく、賃下げもやむなし、と圧力をかけている。だが、内需拡大には賃上げこそが大きな力になる。産業再生法というリストラ促進法は、われわれ労働者に犠牲を押しつけ、企業だけが生き残ろうとするものだ。われわれ青年労働者は、今春闘を『新たなチャレンジ』と位置づけ、真っ向から勝負を挑んでいく。そしてその勝利によって二十一世紀を切り開いていこう」と訴えた。 各地連の決意表明(別掲)の後、「経済政策、失業対策、社会保障改革の遅れなどの責任は小渕自自公政権にある。規制緩和では先月一日から観光バス事業の参入規制がゆるめられ『大競争時代』に入った。また、本日、改正鉄道法が施行された。『人の命と財産を安全に運ぶ』公共交通の使命を果たせるのか。春闘は正念場である。職場から交渉団を支え、結束して、最後まで粘り強く闘いぬこう」とする闘争宣言を採択し、都内をデモ行進した。

無能な経営者こそリストラだ

北海道地連 北海道では分社化や合理化がひんぱんに行われ、赤字のツケが労働者に押しつけられている。北海道私鉄として集団交渉体制を確立し、力を結集し闘っていく。

東北地連 どの単組でも合理化攻撃がかけられ、賃金カットなども行われている。われわれは、この攻撃をはね返すために精いっぱいの力で闘う。

関東地連 会社は不況をうたい文句にして、首切り、賃下げなど厳しい攻撃をかけている。会社から雇用か賃下げかを迫られ、要求が提出できないところさえある。日経連は賃金抑制、ワークシェアリングなど、労働者に犠牲を押しつけながら、もうけを出そうとしている。要求額は一万一千円で、生活改善にはほど遠いが、この要求は一円でも譲ることはできない。

北陸地連 景気低迷、リストラなどはうんざりするほど宣伝されている。われわれは黙って攻撃を受け入れるわけにはいかない。リストラとは、無能な経営者の責任を棚上げし、労働者にその責任を押しつけるものだ。無能な経営者こそ真っ先にリストラされるべきだ。一人ひとりの力は小さいからこそ、団結が重要だ。ガンバロー。

中部地連 なぜ、ここにわれわれは集まったのだろうか。それは春闘勝利のために意思を固め合い、団結を各職場に持ち帰るためだ。リストラで仕事量は増えても、賃金は上がっていない。多く働いたのだから、賃金を上げろ、という当たり前のことを仲間といっしょに求めていこう。

関西地連 会社による合理化が押し寄せている。春闘をかち取るためには、意見を言える場があれば、積極的に出かけ発言しなければならない。また、惰性に流されることなく闘っていこう。われわれが足を踏み出せば、そこが道になる。おくすることなく足を踏み出そう。

中国地連 合理化、賃金削減、分社化と攻撃がかけられている。そのため会社を辞める人が増えている。会社はあと二、三年リストラをすれば赤字はなくなると言うが、これは会社が絶対に悪い。人員削減で仕事量が増え、公休出勤は当たり前になり、体を壊している。大事な命を預かる仕事であり、不安を感じる。春闘では青年女性だからこそできる闘いをしよう。

四国地連 景気回復には、GDPの六割を占める個人消費をのばすことだ。だから賃上げで生活にゆとりがなければ、ものは買えない。われわれの要求には道理がある。

九州地連 観光バスが規制緩和され、新規参入がでてきている。そのために公共交通が脅かされている。われわれ私鉄は公共交通として、人の命を預かる仕事である。こうした問題も含めて、青年女性は先頭でがんばろう。

沖縄地連 全国の仲間の皆さんに励まされている。東京は沖縄より寒いが、全体の熱気で温かく感じている。全国の団結で勝利するまで闘おう。


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