20000215


連合 2000年春闘開始を宣言

賃上げ、公正なワークルール求め


 連合は二月十日、二〇〇〇年春季生活闘争開始宣言中央総決起集会を東京で開催した。会場には組合員ら二千人が参加し、入りきれないほどであった。
 連合は、定昇確保と一%以上の賃金引き上げを求めている。また、組合のない職場やパート、派遣労働者と連帯して、職場や地域から声をあげる「くらしの元気総行動」を全国に広げるとしている。
 資本の側がリストラを推進し、労働者に犠牲を押しつける中、労働者の切実な要求に沿った闘いが求められている。集会での決意表明の一部を紹介する。


CSG連合・河内山大作会長
 連合が提唱する定昇プラス一%程度のベアということで、三%の賃上げ、七千〜九千円の賃上げをめざして、すべての組織が要求を決定した。
 三月十五日から二十四日の山場に、全員が参加できる体制をつくっていく決意である。今春闘は、雇用か賃金かではなく「雇用も賃金も」かち取り、個人消費の拡大による景気拡大、雇用確保の闘いをしたいと考えている。
 あわせて、全組織をあげて中小労組をバックアップする強力な体制をとることも確認している。


私鉄総連・坪根眞委員長
 今春闘は、定昇部分を事前にかち取る方針だが、交通運輸部門では賃金体系には定昇が保証されていない。だが、事前交渉においても、連合方針にそってやってみる。
 また、生活向上分については、それぞれの組合ががんばる決意を固めた。定昇分と合わせて、必ず前年を上回る妥結をかち取る決意であり、交運労協としても決起集会を開催し、山場にあわせて闘っていく。
 私鉄総連として全組合が要求を提出し、本日も大手労資会議を開催した。厳しい状況だが、要求を絞り込んでおり、前年のマイナス分を取り返す反転攻勢の春闘にしていく。


連合石川・橋本和雄事務局長
 二〇〇〇年春闘では、地場中小の共闘をどう構築するかが大きな課題だ。昨年の春闘では、三月妥結からゴールデンウイークを越えて妥結した組合まであった。だが、妥結できない組合、要求さえ出せなかった組合もあった。だから二〇〇〇年春闘は、三月決着に向けてがんばりたい。
 定昇二%といわれており昨年は定昇にとどかなかったが、今年は昨年の轍(てつ)を踏まない。
 格差是正の取り組みでは、大手組合の皆さんの前段での定昇獲得分について、情報公開してほしい。それらの情報をもとに格差是正に取り組みたい。
 また地域最低賃金のために三千七百人の中小組合の賃金調査を行った。その結果をもとにローカル・ミニマムを底上げしていきたい。そして闘う中で組織拡大にも取り組んでいく。
 二〇〇〇年春闘は、東京だけではない、地方もがんばる。


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