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2021年4月25日号 2面〜3面

第92回メーデースローガン

転換期、資本主義は持続不可能
労働者は奮い立って前進しよう
自主・平和の日本へ
労働党と共に闘おう

コロナ禍から国民の命と健康を守れ
・改悪特措法を廃止せよ! 緊急事態宣言反対!
・勤労国民の生活補償を!
・すべての中小零細企業、自営業、フリーランスなどへの生活保障を!
 エッセンシャルワーカーに特別手当を支給せよ!
 社会保険料・公共料金を免除せよ!
・政府の責任で医療崩壊を防げ! 「変異株」対策を急げ!
・PCR検査を抜本的に拡充せよ!
・自治体病院の民営化・独法化反対! 病床削減法案反対!

労働者の生活危機打開、諸権利の大幅改善を
・すべての労働者に大幅賃上げを! 最低賃金を即刻、時給一千五百円に!
・首切り・雇い止め反対! リストラ反対!
・長時間労働反対! すべての労働災害を雇用者責任に!
・技術革新を口実とした労働者犠牲反対!
・非正規労働者の権利確立! ギグワークの拡大反対! ・公務員削減反対!
・女性労働者・外国人労働者の権利を守れ! あらゆるハラスメント反対!
・関生支部など労働運動への弾圧を許すな!

労働者は国民諸階層の要求を支持し共に闘おう
・資産家のための金融緩和政策反対! 国民のための財政出動を!
・消費税廃止! 奨学金返済と学費を免除せよ!
・公共料金の引き上げ反対!
 医療費など社会保障制度の改悪反対! 認可保育園の大幅増設!
・生産者米価を大幅に引き上げよ! 農水産物の買いたたきを規制せよ!
・大企業のための規制緩和反対! ライドシェア反対!
・住民のための地方振興策を! 自治体事業の民営化反対!
 ローカル線廃止反対! カジノ創設反対!
・中小企業の「淘汰」反対! 地方銀行の再編強制反対!
・東日本・熊本など被災地で住民のための復興を!
・労働組合は国民諸階層の要求を支持し、闘いの先頭に!
・大企業・投資家に増税を! 内部留保をはき出させろ! 東京五輪を中止せよ!

独立・自主、アジアと共生するの国の進路を切り開こう
・日米同盟の強化反対! 安保条約破棄! 政治軍事大国化反対!
・中国敵視政策反対! 「二つの中国」策動反対! 日中共同声明を守れ!
 米国の「人権」外交にダマされるな! アジアから米軍基地を撤去せよ!
 米国からの対日要求をはねのけ、経済主権を守れ!
・朝鮮民主主義人民共和国への敵視反対! 即時無条件の国交正常化!
・侵略の歴史をわい曲するな! 謝罪と補償を行え!
・辺野古新基地建設阻止! 普天間基地の即時閉鎖!
 南西諸島への自衛隊増強反対! オスプレイ配備反対!
・憲法九条改悪反対! 排外主義反対! ヘイトスピーチを許すな!
 入管法改悪反対!
・原発再稼動反対! すべての原発を廃炉に! 汚染水の海洋放出反対!
 実効ある地球温暖化対策を!
・食料の完全自給! 農産物の国境措置を強化せよ!
・天皇制を利用した国民統合攻撃反対!
・平等互恵の東アジア経済共同体の推進!

菅政権打倒! 国民大多数のための政権を樹立しよう
・選挙による「野党共闘」ではなく、国民運動で菅政権を打倒しよう!
・悪政を支える公明党中央に批判を集中しよう!
・改革と「大阪都構想」叫ぶ維新の会を警戒しよう!
・菅政権の社会的支柱、連合神津指導部を打ち破れ!
 労働運動を革命的に再建し、ストライキで闘おう!
・米帝国主義を美化し、中国包囲網に加担する共産党にダマされるな!

・資本主義は末期、労働者階級は立ち上がろう!
・全世界の労働者階級は団結し、中小諸国・人民と連帯し、米国追随に反対する帝国主義諸国とも連携して、戦争と紛争の元凶・米帝国主義と闘おう!
・先進的労働者は日本労働党に結集し、革命政党を建設しよう!
・第九十二回メーデー万歳!

第92回メーデーに際し、すべての労働者に訴える
日本労働党中央委員会


 すべての労働者の皆さん!
 第九十二回メーデーに際し、日本労働党は熱烈なあいさつを送ります。
 昨年来の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は苛烈さを増し、世界資本主義の危機を一気に深刻化させています。菅政権は、経済再生も感染収束もできずにあがいています。
 帝国主義者は際限なき金融緩和で危機を乗り切ろうとしていますが、より巨大な危機をもたらすだけです。諸国は国内矛盾が深刻で「自国第一」を取らざるを得ません。世界政治は混乱し、破局が迫っています。とりわけ米中の覇権争奪が激化しています。
 世界は、これまでの生産様式が問われるような時代、「社会革命の時代」です。グローバル資本主義経済は持続不可能で、一握りの独占資本家がすべてを握る、すさまじい貧困と「格差」社会はすでに限界に達しています。急速な技術革新は危機を加速しています。
 労働者階級が政権を握り、経済社会を根本的に改造することだけが唯一の解決策です。
 とくにわが国は、独立・自主、アジアの共生で平和に繁栄することが活路です。
 ところが菅政権は、日米首脳会談で米国の対中国戦略にいちだんと追随する道に踏み込みました。中国がいう「核心的利益」である台湾問題に対し、軍事を含む圧力をかける乱暴な干渉政策です。
 「一線を超えた」菅政権の下、わが国はアジアの緊張を一気に高め、国際的孤立を招く亡国の道を進んでいます。
 財界や自公与党の中にも不安と危惧が広がっています。地方を中心に、打開を求める機運がかつてなく強まっています。山形県や千葉県知事選挙をはじめ、地方首長選挙などにもその状況は反映しています。
 独立・自主と平和、アジアの共生を願うすべての国民、勢力が力を合わせて政権を変えるチャンスです。
 日本労働党は、全国の労働者の皆さんに訴えます。
 労働運動を再生させ、国民諸階層と連携して対米従属政治を打ち破ろうではありませんか。

コロナ禍で深まる資本主義の危機
 コロナ禍による感染者数は全世界で一億四千万人、死者は三百万人を超えています。
 世界経済は「急停止」し、「正常化」は見通せません。各国による超金融緩和と大規模財政出動によってかろうじて支えられています。
 米帝国主義はますます衰退して米中覇権争奪は激化、国際政治は動揺と流動化を深めています。大多数の人民は貧困化し、一握りの大資本家との「格差」は絶望的なまでに開いています。地球温暖化と自然災害も世界を揺さぶっています。急速な技術革新は争奪を強め、世界の危機を深めています。資本主義はすでに末期症状です。コロナ禍はこれを加速・深刻化させています。
 とくに、全世界の労働者・人民の生活は極度に悪化しています。二〇二〇年の世界の総就労時間は九%近くも減少、二億五千五百万人もの労働者が失業したことに匹敵します。
 世界で進むワクチン接種も、その四分の三以上が富裕十カ国に集中するなど、「命の格差」はますます拡大しています。
 諸国間の力関係も激変しています。
 第二次世界大戦後の覇権国、米国は衰退を巻き返すべく、中国への全面的攻勢を強めています。
 しかしこれは、単独では中国に対抗できない、米国の「弱さ」のあらわれです。
 資本主義はもはや「持続不可能」です。これまでの生産様式が問われるような時代、「社会革命の時代」が始まっています。労働者人民の困窮は著しく、政治的社会的衝突の時期が近づいています。米国の現状はその「はしり」ともいえます。
 この世界で帝国主義者は、支配の再編をもくろんで労働者階級・人民に襲いかかっています。労働者階級にとって厳しい状況ですが、新しい時代の「夜明け前」です。
 労働者は時代の大局を見据え、闘いに備えなければなりません。

中国包囲強化で合意した日米会談
 先日行われた日米首脳会談は、「新たな時代における日米グローバル・パートナーシップ」をうたいました。
 「共同声明」では、台湾海峡の「平和と安定の重要性を強調」と、五十二年ぶりに明記しました。香港特別行政区や新疆ウイグル自治区における「人権」問題についても「深刻な懸念を共有」などとしました。半導体などのサプライチェーン(供給網)についても、中国への依存度を減らすべく連携を確認しました。
 米日両政府は中国の内政への干渉を強化し、包囲網の強化で合意しました。菅政権は歴史的激動期に際して、相も変わらぬ日米基軸の政治を続けることを宣言したのです。
 世界の激動を見据え、諸国は自主的・戦略的な動きを強めています。
 米国の制裁を受けるロシアはもちろん、中東諸国、韓国や東南アジア諸国連合(ASEAN)、自主的傾向を強めています。西アジアの大国となったインドも米中の間で独自性を発揮しています。欧州諸国でさえ、独自のアジア戦略で「自立」を進めています。
 わが国の対米従属政治はアジアの緊張を高め、日本列島を対中国の「不沈空母」化させるもので、はなはだしい時代錯誤の道です。
 亡国の道に反対し、米帝国主義と菅政権との闘いを強化しなければなりません。

労働者は独立・自主の政権をめざせ
 菅政権は日米同盟下、中国に対抗した「アジアの大国」をめざしていますが、その基盤はぜい弱です。国家累積債務は先進国中最悪で、デジタル分野をはじめとする国際競争力は「途上国並み」という体たらくです。コロナ禍はこれらの矛盾をあらわにし、深刻化させています。
 わが国の進路が問われ、国民の命と安全も脅かされています。米中の覇権争奪が激化するなか、支配層内部でさえ矛盾の激化は避けられません。国の進路を転換させる国民運動を前進させる客観的条件が広がっています。
 労働者階級は、歴史的転換期を迎えた世界と日本の現状を正しく認識し、労働者階級にこそ危機を打開する力があることを自覚すべきです。
 菅政権の「社会的支柱」となり下がった連合神津指導部を打ち破り、ストライキを武器に闘いましょう。
 わが国労働者の賃金は、一九九〇年代末以来、先進国の中で唯一下がっています。春闘でもまともな「成果」がありません。大企業はコロナ禍を口実に、リストラを強化しています。労働運動の存在意義が問われています。
 連合は、もっとも厳しい状況にある非正規労働者、中小零細企業の労働者、外国人労働者などの要求を「わが事」として闘うべきです。コロナ禍で社会を支える「エッセンシャルワーカー」の待遇改善に真剣に取り組まなければなりません。
 危機が深まるなか、権力の弾圧と闘う関生支部の闘いを断固支持しなければなりません。
 労働運動は自らの要求を掲げるとともに、中小零細企業、農民などの要求に関心を払い、連携して闘い、国民運動の中心勢力として闘うことが求められます。こうしてこそ、労働者の要求が支持を得、「劣勢」を跳ね返すことが可能となります。
 沖縄県民の不屈の闘いを支持し、全国で連帯して闘いましょう。
 菅・自公政権を打倒し、独立・自主でアジアと共生する国民大多数のための政権をめざしましょう。

革命党・労働党に結集して闘おう
 立民、国民などの議会内野党は、自公与党に政策的対抗軸を立てられるはずもありません。吉村維新府政や小池都政ら「自民補完勢力」という正体も再度あらわになりました。
 共産党は選挙での「野党共闘」一本やりで、立民や連合中央への批判を控えるほどに堕落しています。「人権」「国際法」を口実に中国を非難し、米国の対中包囲網に加担しています。
 労働者は、議会唯一主義の幻想を捨て、自らの力に頼って闘わなければなりません。
 大局観と戦略的観点をもった、マルクス・レーニン主義の強力な革命政党が必要です。わが党は、そのような政党たらんとしています。
 先進的労働者は労働党に結集し、ともに闘おう。
 第九十二回メーデー万歳!
 万国の労働者、被抑圧民族は団結せよ!


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