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2019年4月25日号 1面

第90回メーデースローガン/
アピール

対米従属、中国敵視、生活破壊の安倍政権打倒
米帝国主義の戦争策動、対日圧力と闘おう
労働党に結集し、独立の革命へ前進しよう

労働者の生活危機打開、権利擁護のために

・すべての労働者に大幅賃上げを! 最低賃金を即刻、時給一千五百円に!
・首切り反対! 大企業によるリストラを許すな!
・長時間労働・過労死、タダ働き残業反対! すべての労働災害を雇用者責任に!
・技術革新の犠牲を労働者に押し付けるな!
・非正規労働者の権利確立! 偽装請負の全面禁止!
・女性労働者の権利を守れ!
・公務員の賃下げと人員削減反対! ストライキ権奪還!
・外国人労働者の人権を守れ! 単純労働者の受入拡大反対!

国民生活・国民経済の再建のために

・国民経済の再生による経済再建を! 日銀の緩和政策反対!
 大企業による物価引き上げ反対!
・日米自由貿易協定(FTA)反対! 不当な対日要求をはねのけよ!
・消費税再増税反対! 勤労国民に減税を!
 公共料金引き上げ反対! 社会保障制度の改悪反対!
 「財政再建」は大銀行・大企業の負担で! 大企業優遇税制の全廃!
 認可保育所の大幅増設! 奨学金債務を全額免除ぜよ!
・生産者米価を大幅に引き上げよ! 農家への直接支払制度の確立!
 大企業による農水産物買いたたきを規制せよ!
・自営業、中小零細企業の経営を保証せよ! 技術革新に対応するための金融支援を!
・大企業のための規制緩和反対! 国民のための交通政策を!ライドシェア反対!
・住民のための地方振興策を! ローカル線廃止反対! カジノ創設反対!
・独立・自主の資源・エネルギー、食料政策の確立!
 原子力発電所の再稼動反対! すべての原発を廃炉に!
 食料の完全自給! 農産物の国境措置を強化せよ!
・東日本・熊本・北海道などの被災地で住民のための復興を!
・労働者階級は国民諸階層の要求を支持し、闘いの先頭に!

国の独立・自主、アジアの平和のために

・米国追随の中国敵視政策反対! 南シナ海問題への干渉反対! アジアから米軍基地を撤去せよ! 安倍政権による「独立」は欺まんだ!
 中国企業の不当な排除をやめよ!
・朝鮮民主主義人民共和国への敵視政策反対! 即時無条件の国交正常化!
・アジア侵略の歴史をわい曲するな! 謝罪と補償を行え!
・辺野古への新基地建設阻止! 普天間基地の即時閉鎖!
 日米地位協定を全面改定せよ! 米軍管制空域の全面返還!オスプレイ配備反対!
 安保法制廃止! 米国からの武器購入をやめよ! 南西諸島への自衛隊増強反対!
・安倍政権の憲法九条改悪反対!
 マイナンバー制度廃止! 特定秘密保護法・共謀罪廃止!
 教育の反動化反対! 排外主義反対!
 天皇制を利用した国民統合攻撃反対!
・平等互恵の東アジア経済共同体推進を!
 中国、朝鮮、アジア諸国との民間交流の積極推進!
・日米同盟の拡大反対! 安保条約破棄! 国の完全独立を!

国民的戦線構築と革命政党の建設を

・広範な国民的戦線を構築し、独立・自主の政権樹立を! 安倍政権打倒!
・自民党支える公明党中央に徹底的な批判を!
・安倍政権の社会的支柱、連合中央幹部を暴露し、打ち破れ!
 労働運動を革命的に再建し、ストライキで闘おう!
・議会唯一主義、米帝国主義を美化する共産党にダマされるな!

・先進的労働者は日本労働党に結集し、強固な革命政党を建設しよう!
・全世界の労働者階級は団結し、中小諸国・人民と連帯し、米国追随に反対する帝国主義諸国とも連携して、戦争と紛争の根源・米帝国主義と闘おう!
・第90回メーデー万歳!


第90回メーデーに際し、全国の労働者に訴える(日本労働党中央委員会)

 全国の労働者の皆さん!
 第九十回メーデーに際し、日本労働党は熱烈なあいさつを送ります。
 世界は歴史的激動期です。
 世界経済の低成長は深刻で、「米国第一主義」が危機に拍車をかけています。空前の金融緩和によって官民の債務が世界的に膨らみ、新たな金融危機が迫っています。
 もはや世界には「新たな市場」はなく、急速な技術革新は資本主義の枠内にとどまらないものとなり、危機を加速させています。資本主義は末期症状を呈しています。
 世界の労働者・人民への収奪は強まり、さらなる貧困化と「格差」拡大が進行しています。世界の難民は七千万人を超えています。
 世界では、労働者・人民の闘いが発展しています。フランスでは「黄色いベスト運動」がマクロン政権を追い詰め、米国でも教職員のストライキが続いています。欧州でのいわゆる「ポピュリズム勢力」の進出も、人民の怒りと不満の反映です。
 衰退する米帝国主義、トランプ政権は台頭する中国に対して、政治・経済・安全保障にわたる包囲と攻勢を強化しています。アジアの軍事的緊張が高まっています。
 米国の悪あがきは、世界の中小諸国・人民の怒りを増大させ、欧州など他の帝国主義諸国との矛盾も激化させています。
 情勢の推移は、帝国主義が人民の犠牲で危機を乗り切るか、先進国労働者が自国支配層を倒して政治に登場するかの競争にかかっています。
 わが国では、統一地方選を経て参議院選挙が近づき、衆参「ダブル選挙」の可能性も高まっています。
 安倍・自公政権は政局の主導性を維持しているかに見えますが、「優位性」は崩れつつあります。デフレはさらに長期化し、国民の貧困化は深刻です。安倍政権は「世界で唯一」といってよいほど、米世界戦略に追随しています。米国の要求はとどまるところを知らず、対米従属政治の限界はますます明らかです。
 日本労働党は、全国の労働者の皆さんに訴えます。
 職場の闘いを基礎に、労働者階級の利益を守るために闘おう。国民諸階層と連携し、生活と営業の危機を打開するために闘おう。アジアの平和と国の独立をめざす国民運動の中心で、安倍政権を打ち倒そう。

米国の中国敵視政策に加担するな
 米国による中国への敵視と包囲政策は、際限がありません。
 米国の狙いは、台頭する中国を抑え込んで世界支配を維持することです。「貿易赤字解消」を掲げた追加関税は、その一部にすぎません。華為技術(ファーウェイ)などの排除と同盟諸国への同調要求、南シナ海や台湾問題、新疆ウイグル自治区などの「人権」問題など、米国の巻き返し策は全面的なものです。米中は互いに依存しつつ、その関係は広義の「戦争状態」といえるほどです。それは長期化・激化が必至です。
 米帝国主義の巻き返し策は、「格差拡大」などの深刻な国内階級矛盾に規定され、容易ではありません。
 一方、融和の歩みを強める南北朝鮮、米国の圧迫に抗するイラン、ベネズエラなど、世界の中小国・人民は自主的で戦略的な動きを強めています。欧州諸国もトランプ政権への警戒感を高め、抵抗しています。
 トランプ政権の策動の失敗は不可避です。それでも、世界は「地獄の道連れ」にされかねません。
 今こそ、米帝国主義との闘いが急務です。労働者階級は、中小国・人民と連帯し、時には帝国主義国間の矛盾も利用して、米帝国主義との闘いを強めなければなりません。

安倍政権の主導性は続かない
 わが国経済は長期デフレから脱却できず、アベノミクスは完全に行き詰まっています。技術革新、国際競争力でも立ち後れ、財政も「先進国で最悪」です。財界首脳にさえ「第二の敗北」という声があります。
 労働者をはじめ、大多数の国民はますます困窮化させられています。
 大多数の労働者の実質賃金は下がる一方です。増税、医療費・介護保険・年金などの社会保障制度は毎年のように改悪され、大企業による値上げや公共料金引き上げもあり、家計は苦しくなる一方です。さらに、消費税増税が迫っています。
 安倍政権による外国人労働者の導入拡大や「働き方改革」で、労働者にさらなる低賃金、過労死水準の長期間・過密労働を強いるものです。
 労働者だけではありません。農民は、環太平洋経済連携協定(TPP11)などの市場開放と大規模化・企業優遇などで経営はさらに苦しい状態です。中小零細商工業者の廃業はとどまるところを知らず、地銀の経営悪化が地方経済の疲弊をますます深刻化させています。
 他方、多国籍大企業や内外投資家は利益をむさぼり、「格差」は開いています。
 外交・安全保障政策でも、安倍政権は米アジア戦略の先兵として中国に対抗しています。軍事増強は空前のテンポで進み、名護市辺野古への新基地建設が進む沖縄だけでなく、日本全土が「前線基地」化させられています。
 こうした安倍政権の奉仕にもかかわらず、日米物品・貿易協定(TAG)による農産物や自動車の市場開放要求など、米国はわが国にいちだんの負担を強いています。トランプ政権の激化する要求を受け入れれば、国民生活・国民経済はますます破壊され、米国に収奪されます。
 歴代政権が続け、安倍政権が深めた対米従属政治こそ諸悪の根源です。国の完全な独立が必要です。

労働運動は独立の闘いの先頭に
 統一地方選挙を切り抜けた安倍政権ですが、衆議院補欠選挙での「連敗」だけでなく、内外環境はますます悪化しています。財界さえも日米関係に危機感を深め、支配層内の矛盾の激化は必至です。統一地方選挙での「保守分裂」に見られるように、地方での保守層内の矛盾も厳しくなっています。
 安倍政権は「強い日本」などと粋がり、わが国の独立を願う中間層をひきつけようとしています。安倍政権は対米従属政治の枠を超えるものではなく、かれらの掲げる「自主」は徹頭徹尾の欺まんです。
 安倍政権は欺まんを隠して政権浮揚を図ろうと、マスコミを動員して天皇制を「国民統合」のために利用しています。
 こうした術策を見抜き、安倍政権を打倒し、独立・自主の政権をめざしましょう。
 労働組合は、農民、中小商工業者など国民諸階層をひきつけ、支配層内の矛盾も利用して、国の独立の課題を掲げ、国民運動の中心勢力として闘うことが求められています。
 ところが、連合中央幹部は闘いを放棄し、安倍政権を支える「社会的支柱」となっています。
 労働者の最大の武器はストライキです。労使協調主義と「協議依存」から脱却し、職場を基礎とする大衆闘争を重視する方向に、労働運動を転換させましょう。階級的革命的な学習・教育活動を強化し、「世界」を論じなければなりません。
 労働運動の再建をめざし、神津指導部に疑問・批判的な勢力の結集を連合内外で進めましょう。

労働党に結集して闘おう
 労働者階級は、自らが政権を担うことをめざさなければなりません。
 立憲民主党など議会内野党は自民党と同じ「日米基軸」に縛られ、地方選でも政策的対抗軸を立てられませんでした。共産党は、自民党と相乗りする野党への批判を控えるほどに堕落しています。米国を暴露せず、闘いを議会内に押しとどめる裏切り者です。
 こうした野党の「共闘」では展望は開けません。
 参議院選挙が近づき、衆議院の解散による「ダブル選挙」の可能性も高まっています。労働者は、いつまで選挙運動に駆り立てられるのでしょうか。選挙で政治は変わらず、労働者は議会唯一主義の幻想を捨てるべきです。
 日米安保条約を破棄して国の完全独立を実現し、国民経済・国民生活を再生させる政権が必要です。米国による対中国包囲網に加担せず、朝鮮民主主義人民共和国との即時・無条件の国交正常化でアジアの平和を実現すること、沖縄県民と連帯する闘いを全国で広げることは、当面する重要課題です。
 労働運動の先進的活動家は、戦略的展望を持つ革命政党を強化しなければなりません。わが党は、そのような政党たらんとしています。
 先進的労働者は労働党に結集し、ともに闘おう。
 第九十回メーデー万歳!
 万国の労働者、被抑圧民族は団結せよ!


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