20010525

諌早干拓問題

労働党、有明漁民の闘いを激励

日本労働党福岡県委員会


 党福岡県委員会は五月十三日、福岡県柳川市民会館で開かれた「有明海再生漁民総決起大会」で、参加した千五百人の漁民の闘いを激励する宣伝を行った。以下は、会場で配布した党のビラの要旨。

有明海漁民の皆さんの闘いを断固として支持します!
諌早湾干拓を中止し、いますぐ水門を開け

 集会に参加された漁民の皆さん、大変ご苦労さまです。またかつてない深刻な漁業被害に苦しみ、一日も早い漁場の復興のために連日奮闘しておられる皆さん、本当にお疲れさまです。
 日本労働党は、「宝の海をかえせ」という皆さんの要求と闘いを断固として支持します。
 今年はじめからの、皆さん方のやむにやまれぬ実力行使が、政治を動かし、事態を切り開いてきました。
 一九九七年の諌早湾締め切り以来、有明海の漁場汚染が一段と深刻になってきたことは皆さん方が、肌身で感じてきたことです。誰がなんと言おうと、この干拓工事を中止し、水門を開放して干潟を再生させる以外に、漁場の復興はありません。
 明白な被害が出ている今日、これまで、多くの反対の声を押し切って干拓を進めてきた政府・農林水産省の責任はきわめて重大です。
 水門を開放せよという皆さんの声は当然の声です。経営困難に陥っている漁民の生活を保障せよという要求も当然の声です。

●政府は時間かせぎをするな!
 農林水産省は、さる四月十七日の調査検討委員会で「水門開放は来春以降」と決めました。この間も、政治家の思惑で、水門開放問題は、二転三転してきました。政治家や行政への不信はつのるばかりです。
 政府は、時間かせぎをやって、皆さんの声が静まり、国民の関心が薄れるのを狙っているのです。声を大にして、水門開放の世論を高めましょう。

●自らの力に頼って事態を切りひらこう!
 小泉内閣は「改革」を旗印にして、マスコミであおった人気を背景に、目前の参議院選挙に勝つことを狙っています。しかし、その「改革」政治の実態は、大企業のための政治であり、大都市重視で、地方や農漁業を切り捨てるものにほかなりません。選挙が終わればいずれバケの皮がはがれます。この点では、民主党も同じです。
 政府にいささかの幻想をもつことはできません。
 「宝の海」を取り戻すには、皆さん方の断固たる行動以外にありません。
 私たちは、有明海漁民の闘いを断固支持します。ともに闘いましょう。