20010217

有明海ノリ不作 漁民の行動 断固支持!

宝の海、漁民の暮らしを守れ!

日本労働党福岡県委員会


 全国の出荷量の約四割を占める有明海のノリ養殖が、壊滅的な不作におちいりました。ここ数年のアサリ、タイラギの不漁、そして今回のノリ不作。最大の原因は、九七年に「ギロチン」によって閉め切られた諫早湾の干拓事業であるとして、干拓工事の中止と潮受け堤防の排水門の開放を求めて、元日、一月十三日に続き、同二十八日には六千人、千二百隻の漁民が集結して海上抗議行動を行なったことは周知のとおりです。
 漁民の要求は当然のものであり、日本労働党は、勇気ある行動を断固支持します。不作の責任は、政府・行政にあります。

干拓工事の即時中止、排水門の開放を!
 そもそも干拓工事という大規模開発自体が、地域住民の暮らしと営業を無視して、一部の企業を潤すだけのものなのではないでしょうか。
 政府は、ただちに干拓工事を中止し、排水門を開放すべきです。県は、緊急の無利子融資、就労対策など漁民の生活を保障するあらゆるてだてを実施すべきです。また漁民にとっては、来期以降も養殖を続けられるかどうかが、最大の心配事です。政府はかつてぼろもうけの大銀行救済には、何十兆円もの血税をおしまず使いました!政府・行政はこういう時にこそ、有明海再生へむけて、徹底した原因究明と抜本的対策を行い、責任を果たすべきです。

自らの実力行動で危機突破を!
 今回の事態は、「宝の海」有明海沿岸地域全体の死活がかかった危機です。危機の突破に向けて先陣を切ったのが、漁民の実力行動でした。驚いた政府は、あわてて対策にのりだしました。しかし、ひき続く不況、KSD疑惑、外交機密費横領事件などで「逆風」下の森政権・与党は「点数稼ぎ」、中身は自民党とさしてかわらない野党・民主党は「争点つくり」と、与野党ともに参議院選挙を前にして、党利党略が見え隠れしています。利権まみれの、こうした連中にたよることはできません。引き続き行動を強めることが、要求実現・危機突破の近道です。

労働者は連帯して闘おう!
 労働組合は、漁民の行動を支持・激励しよう。農民・中小業者とともに共同して暮らしを守る闘いをすすめよう。
 みなさん、暮らしと営業の危機を突破し、私たちの生活を守るために、スクラムを組んで、行動にたちあがりましょう!

2月11日、福岡県南部地域で配布した宣伝ビラより