各界新年メッセージ


非人道的な米国の経済制裁

イラク共和国代理大使

ムフシン・M.アリ


 イラク共和国を代表して、日本労働党の機関紙「労働新聞」に新年のメッセージをお送りすることを大きな喜びと存じます。

 私たちは、湾岸戦争のおりに、日本労働党がイラク国民にお寄せくださったご支援、また現在なお、イラク国民に加えられた過酷な経済制裁の苦しみに対する、貴党のかわらぬご激励を決して忘れはしないつもりです。

 すでにご承知の通り、昨年はわが国の、断固たるアメリカの査察拒否の問題を通じて、経済制裁の名の下にわが国や国民生活の破壊をねらったアメリカの悪意に満ちた策謀が、全世界にあばきだされました。幸い、国連安保理の中でも、ロシア、フランス、中国、エジプト、ケニアがわが国の立場を支持し、こうしたイラクへの支援は今や多くの国々のなかに広がりを見せております。今年こそ、世界の友好国、友好的諸国民の協力を得て、できるだけ早い機会に、経済制裁の全面解除を実現したいと思います。

 私たちイラク国民は、まったく大量殺りく兵器に外ならない非人道的な制裁中止のために、そして過去長い間の友好的な両国の関係を回復するために親愛なる日本国民が、一層の努力をして下さることをお願いしたいと存じます。

 全世界の国々の主権、平和、繁栄を守るため共に協力しあいましょう。


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