99年各界新春メッセージ


青年の怒りを行動へ
日本労働青年団全国運営委員会委員長 永野 浩二

 昨年は経済危機がさらに深刻化した年でありました。このことは私たち青年世代にも暗い影を落としています。若年層の失業率は九%と、とりわけ高く、職安には若い世代の姿も目立っています。

 高校生、大学生の間では、卒業後の内定率が大きく落ち込み就職状況はきわめて厳しくなり、また親の失業・リストラで学費を払えず、学費を滞納し、さらには退学する人も急増するという事態が進行しています。

 私たちはまず、こうした青年・学生のおかれた厳しい状況を打開させるために、キャンパスで、街頭で、さらに多くの青年によびかけ、日頃の思いや怒りを結集させ、統一した行動を組織していきます。

 また、昨年は米帝国主義に追随する日本政府の姿勢が大きく浮き彫りにされた年でもありました。核実験をめぐっては米国の圧倒的な核軍事力に対してはなんら批判せず、米国・イギリスによるイラク人民への殺りく行為に対しては早々に「支持」を打ち出しました。こうした態度は、日本の進路を見誤らせるものであり、断じて許すことができません。

 これまでも多くの仲間とともに抗議、宣伝行動や世論喚起の取り組み、国際連帯活動などを通じて闘ってまいりましたが、二十一世紀を担う私たちの世代の中から、闘いの陣形をさらに大きくさせなければなりません。

 私たちは、わが国の主権・独立をも脅かしている日米安保条約を破棄し、沖縄をはじめ全国に展開している米軍基地を一掃させ、真の独立を達成し、アジアと共生する新たな日本の進路を切り開くべく、広範な国民運動の先頭に立って奮闘する決意であります。


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