99年各界新春メッセージ


商業者も生き残りをかけて
静岡市商業近代化協議会事務局長 村松 孝次郎

 あけましておめでとうございます。

 しかし、年頭のあいさつ通りにはいかない現実が今日この頃です。

 長びく不況と消費低迷の続く中で、われわれ商業者も生き残りをかけて、何とか商売を行っております。大型店の出店問題もいよいよ大店法が廃止と決まり、新しく「都市計画法」「中心市街地活性化法」「大規模店舗立地法」の三法からなる法律となります。

 私たちは、この新しい三法によって商業者や商店街が何とか守られていくのだろうかと疑問と不安を感じながら研究を重ね、新しい時代への対応を模索しております。

 いずれにしても政府主導の調整から、市町村へ調整の場が移されることとなるのは明らかで、その市町村の対応しだいでは、大型店にとって出店が有利に展開できるか否かがポイントとなってまいります。

 全国でいま市町村または区による条例制定の動きが始まっています。「地域生活者」としての考え方の中で町が生き生きとその機能を発揮しているかが大変重要となり、そのために条例づくりが急がれています。住みやすい環境づくりは、まず自分たちから始めなくてはなりません。

 都市の機能が住民にとって便利に生かされているか、その中に商業者の役割もあります。明るい町、にぎやかな町は商業者なくしてはありえません。二十世紀が終わろうとしている今、もう一度、商業者は団結して新しい町のパートナーシップとなり進んで行かなくてはならない考えます。


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