米英の砲艦外交は機能せず
イラク共和国駐日代理大使 ムフシン M.アリ
イラク共和国を代表して、日本労働党の新春メッセージをお送りできることは大きな喜びと存じます。
苛酷な経済制裁は、すでに八年以上続き、主として幼児や高齢者を中心に約百五十万人の死者を出しています。これに苦しんでいるイラク国民への貴党の支援に心から感謝申し上げます。
イラクと米国の間に生じた最近の危機でもお分かりのように、米英両国による時代錯誤の砲艦外交は機能しなくなり、イラクが大量殺りく兵器を隠しているという米国の根拠のないねつ造は、フランス、ロシア、中国その他の国々の反対にあっています。
なぜ、米英両国がイラク国民の破滅にこれほど熱心なのでしょうか? こうした政策は、中東地域とりわけイラクのような石油資源の豊富な国を支配しようという両国の野望から生まれているのです。
その一方で、国連決議無視の記録保持者であり、パレスチナ人民の正当な権利の略奪者であるイスラエルは、なぜ何らの処罰も受けず、制裁にもふせられないのかと、アラブ諸国は不審に思っています。
今年はこうしたねつ造や策謀が全世界の諸国民の前にさらけ出されていくことでしょう。
私たちは、日本・イラク両国の国民の間に外交関係が正常化され、ともに人類の平和と繁栄のために努力し合える日を願っております。
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