99年各界新春メッセージ


印日の友好協力の発展を
駐日インド大使 シッダールタ・シン

 新春にあたり、労働新聞をつうじて読者の皆様にごあいさつとお慶びを申し上げられることを、まことにうれしく思います。労働新聞がインド・日本の相互理解と友好のために尽力されていることに深く感謝しております。

 われわれ両国の絆(きずな)は永い歴史をもち、また今後も争いごとの起こる見込みのない関係です。インドと日本はアジアにおける二つの大国として、アジア地域の繁栄と安全保障と安定の維持をはじめとする、多くの関心と利害を共有しております。インドの経済的変化や、冷戦後に生じつつある新しい政治情勢は、両国がより緊密に協力できる機会を拡大しています。わが国は日本の経済進出と、それにともなうインド・日本の社会間の交流の拡大を歓迎しています。今日では、政治的、学術的、科学的、そして人的な接触が増えており、この流れはさらに勢いを増すことと私は確信しています。

 とりわけ昨年はインド独立五十周年を記念してさまざまな催しが行われ、そこに示された日本の方々のインドへの友情に心温まる思いです。より公平で公正な世界秩序を実現するため、インドと日本がこれまでと変わりなく協力しつづけることが私の願いです。

 この機会をお借りして、日本の皆様、とくに労働者、中小商店主の方々に、私から新年のご多幸とご繁栄と、実り多きことをお祈り申し上げます。


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