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滋賀 日米合同演習反対

ガイドライン具体化許さない


 実行委員会主催の「日米合同軍事演習を許すな! とめよう戦争への道! 一〇・三一あいばの集会」が十月三十一日、滋賀県今津町において行われた。
 今回の日米合同演習は、ガイドライン関連法施行後初めての演習であり、十月二十七日〜十一月七日、陸上自衛隊第三三普通科連隊約七百五十人、米海兵隊第三海兵師団大隊約八百人の規模で行われる。集会は、この演習に反対して取り組まれたもの。
 当日は、近畿各府県の労組、市民団体、さらに平和運動に取り組む全国の代表など、五百人を超す参加で、陸上自衛隊今津駐屯地に対する申し入れ行動や、デモ行進が果敢に闘われた。
 饗庭野(あいばの)演習場は滋賀県高島郡内の四町村にまたがる広さで、日米合同演習が行われるのは、八六年から数えて五回目。当初から、毎年演習に反対する取り組みが行われてきた。
 九五年、在沖縄米軍による実弾砲撃演習の移設が報道され、市民団体を中心とする反対署名、高島郡内六町村議会での反対決議が行われた。また、今年の六月には、郡内の新旭町に三菱電機が地対空ミサイル工場の建設を計画していることが明らかとなり、反対署名によって計画が断念された経過がある。
 今回の合同演習では、事前に米海兵隊が郡内の二つの病院に協力を要請するなど、自衛隊の「ガイドラインとは無縁の訓練」と強調する説明とは異なる動きが判明するなど、ガイドラインを意識した合同演習の実態が暴露されている。
 なお、労働党近畿地方委員会は集会に参加し、ビラを配布して参加者を激励した。


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