990925


福島 危険なプルサーマル計画

MOX燃料の搬入に抗議


 プルサーマル計画(注)によるプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料が東京電力福島第一原子力発電所に搬入されようとしている。MOX燃料の搬入は国内で初めて。
 これに対し「MOX搬入抗議東日本行動」など運動が取り組まれている。九月十八日には福島市内で原水爆禁止国民会議と「プルサーマルはいらない県連絡会議」が主催する「核燃料サイクルシンポジウム」が開かれ、約三百人が参加した。シンポジウムでは原水禁の岩松繁俊議長があいさつした他、研究者や弁護士などがプルサーマル計画の危険性などを訴えた。
 また十九日には福島県庁前で抗議集会が開かれた。

注 プルサーマル計画
 MOX燃料を、通常使われている沸騰水型および加圧水型の軽水炉で燃やす計画。今年に入って計画の早期実行が打ち出され、二〇一〇年までに全電力会社の合計十六〜十八の原発で実施する全体計画が明らかになった。ウラン燃料を燃焼するように設計された原子炉でMOX燃料を燃焼すると、原子炉の運転や燃料加工、安全性、燃料の管理や輸送、軍事転用や核拡散の防止、などさまざまな面で問題点が指摘されている。 


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