990905


『北朝鮮人道支援の会』が発足

メイン見出し北朝鮮の民衆のため チャリティコンサート開く


 朝鮮民主主義人民共和国の食糧危機を人道問題として受け止め、人道支援を通じて日朝国交正常化に向けた世論を高めようと、埼玉大学教授の吉田康彦氏などが呼びかけた「北朝鮮人道支援の会」が結成された。

 八月二十七日には、東京で「人道チャリティーコンサート―北朝鮮の民衆のための食糧・医療品支援の夕べ―」を開いた。またコンサートに先立ち、第一回総会を行い、世話人などを選出した。来賓では国連婦人会会長の三木睦子氏や衆議院議員の藤田幸久氏があいさつ。また、土井たか子・社民党党首や明石康・前国連事務次長などから多数のメッセージがよせられた。

 コンサートではバリトン歌手の久保和範氏が、歌声を披露した。「鐘がなります」や「トラジ」「アリラン」をはじめ、日本や朝鮮など世界の歌を歌い上げた。

 会場では多くの義援金が寄せられ、会ではこれらの義援金を持参して、九月下旬にも訪朝する予定だ。

 北朝鮮の「ミサイル発射」などを口実に、日本政府は日朝関係改善の凍結など強硬姿勢を示しており、日朝の交流運動が重要となっている。隣国である北朝鮮との国交正常化をめざし、人道的支援を進めようとする同会の活動は重要だ。


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