990825


連合、市民団体が緊急集会

5000人が盗聴法にNO!


 捜査当局による盗聴を合法化する盗聴法など、組織犯罪対策三法案は八月十二日、国民の強い抗議の中、強行採決された。

 国家審議がヤマ場を迎えていた八月三日、東京・日比谷野外音楽堂で「とめろ!盗聴法 まもれ!市民のプライバシー 緊急大集会」が行われた。連合会長の鷲尾悦也氏と、評論家の佐高信氏が呼びかけたもので、連合傘下の労働組合や市民団体、女性団体、部落解放同盟などから約五千人が結集した。

 盗聴法反対で連合が大規模に集会を取り組んだのは初めて。NTT労働者などを組織する情報労連副委員長の白石健一氏は、「個人のプライバシー、通信の秘密を守ることは通信労働者の誇りでもある。盗聴に立ち会うことになれば、長時間緊張を強いられる。これが過度の負担でなくてなんだろうか」と、力強く訴えた。

 会場はすみずみまで参加者があふれ、発言者からは新たな日米防衛協力の指針(新ガイドライン)関連法や「日の丸・君が代」法制化、盗聴法など、一連の反動的な動きに強く抗議する声が次つぎと出された。

 集会では、「数のおごり・非民主的な国会運営に抗議する!」「正当な労働組合活動や市民活動を守れ!」などのスローガンが掲げられ、参加者がこぶしをあげてシュプレヒコールを繰り返した。

 「自自公」体制による横暴に、参加者の怒りは頂点に達した。


Copyright(C) The Workers' Press 1996,1997,1998,1999