990715


愛媛
侵略の旗、差別の歌

強制はごめんだ


 七月十日、愛媛県・松山で「強制はごめんだ『日の丸・君が代』集会」が開かれた。

 主催は、広範な国民連合愛媛が呼びかけた実行委員会。

 集会では、「『日の丸・君が代』強制に反対する広島県民の会」の西塔文子氏が講演した。西塔氏は、「世羅高校校長の自殺を政府は逆手に取り、日の丸・君が代の法制化を進めているのはおかしい。広島では二年くらい前から自民党の国会議員や県議が県教委を通じて、日の丸・君が代を異常なまでに強制しており、生徒や父母、教師の間で不信と抗議の声があがっている。自由主義史観の人たちは日の丸・君が代を「伝統だ」というが、たかだか百年くらいの「伝統」にすぎない。人間の歴史をみれば、人と人の助け合いとか、もっと古くからのすばらしい伝統があるではないか」と語りかけた。

 会場からの発言では、「十分な議論を保障せず、むしろ暴力的に封じ込めている。自自公の数の力で押し切ろうとしているのは、言論の自由を奪うものだ。日の丸は侵略の旗であり、君が代は差別の歌だ。事実の重みで歴史認識を整理することと、小異を大切にして大同につき、足並みをそろえる中で反対運動の遅れを取り戻していこう」「新ガイドライン関連法案は強行採決されたが、地方自治体に非協力を迫るなど、具体化をめぐる闘いはこれからだ」など、熱心な討論が相つぎ、予定時間をオーバーして熱気のうちに閉会した。


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