資料

これが被害の実態!

ユーゴスラビア大使館提供の資料(5月10日)


 47日(3月24日から5月10日)の期間に、NATOはユーゴに対して1万2000回以上に及ぶ犯罪的な攻撃を行った。そのためにユーゴ周辺30カ所の空軍基地に配置した1000機の戦闘機、206機のヘリコプターが使用された。さらに、アドリア海に展開された6隻の戦艦から、3000発以上の巡航ミサイルが発射され、また1万トンを超す爆弾が投下された。

悲惨な民間人の犠牲者:NATOはこれらを副次的な損害と称している

●1200人の民間人が殺害され、5000人が重傷を負った。

●300万人の子供たちが危機にさらされている。

●石油精製所と化学工場への爆撃によって国境を越えた最も悲惨な環境破壊が発生している。

●約100万人の市民達が飲料水を求めている。

●約50万人の労働者たちが仕事を失い、200万人の市民たちが個人所得を失った。

●100万人の小学生を含む学生たちが通学できなくなっている。

全体的な財産の損害は、外国の分析によると400億から1000億ドルと見積もられている

●50以上の工場や産業施設。

●産業基盤が破壊されつつあるので国家経済は半分となった。

●橋―30が破壊され、10が被害をうけた。 駅―16。 主要道路― 50。 空港―7。 精油所と倉庫―15。 病院と保健所―300以上。 学校―300以上。

●何万もの公共住宅施設。

●テレビとラジオセンター―10。 

●テレビとラジオのトランスミッター―23。

●主要な電力供給網と発電所。

●中世の修道院と寺院。 何10もの文化的、歴史的記念碑と博物館。

NATOのいわゆる誤爆によって(325人死亡)

●4月 5日 アレルシナックへの空襲で―17人死亡。

●4月17日 グルデリッカ・クリスラで鉄橋を通過中の旅客列車の破壊―55人死亡。

●4月14日 コスメットで2台の難民輸送車が攻撃され―75人死亡。

●4月28日 サーヅリカの住宅への爆撃で―20人死亡。

●5月 1日 ルザンヌで橋を通過中のバスを攻撃―60人死亡。

●5月 3日 ペクとモンテネグロ境界でバスを攻撃―20人死亡。

●5月 7日 ニス中心部の爆撃(マーケット、病院、大学、市民施設)―15人死亡。

NATOのいわゆる誤爆によって

●5月 7日 ベオグラードの中国大使館爆撃―3人死亡。

NATOによって使用された使用禁止兵器

●クラスター爆弾およびスロー・アクチベイト爆弾:いづれも国際会議で使用禁止されているが、20000近くのクラスター爆弾を詰めた10 0以上のコンテナがユーゴ全域で使用された。

●放射性物質をまき散らす劣化ウランを使用した兵器。

●グラファイト爆弾―セルビア共和国の電力供給をショートさせ、故障させる。


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