990325


神奈川県知事選挙 学生が公開討論会を開催

労働党山本候補、県民を支援する県政を主張


 立会い演説会が廃止され、候補者の政見を聞く機会が減らされた中、住民団体などが公開討論会を開催する動きが強まっている。今回の統一地方選挙では、全国で百回近い公開討論会が行われる。

 慶応大学の学生らでつくられた「神奈川県知事選挙で公開討論会を実現する会」は三月二十二日、横浜で公開討論会を開催し、山本正治氏ら三人の予定候補者が出席した。現職知事は「公職選挙法の趣旨に反する」とのでたらめな理由で、参加を拒否した。

 討論会で山本予定候補は「皆さんといっしょに二十一世紀の神奈川をつくっていく。日本の政治を変えていく、そうした知事選挙にしたい。失業者やリストラに苦しむ労働者、商工業者、あるいはお年寄りの皆さんが必死の努力している。こうした努力にこたえ、支援する県政を実現したい。私は、今の政治について、だめなものはだめという県政をつくりたい」と主張した。山本予定候補の歯切れのよい発言に、大きくうなずく人の姿が目立ち、政策が好感をもって受け入れられていることをうかがわせた。

 この討論会開催に向けて「実現する会」のメンバーはインターネットのホームページを立ち上げ、街頭でビラを配布するなど熱心に準備をすすめた。若者たちも不況の影響を深刻に受けており、県知事選挙への関心を高めている。青年の中に党の主張を広げるチャンスといえる。


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